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■「先天性難聴」の赤ちゃん、1000人当たり1・62人 両耳難聴の半数以上が遺伝性 [健康ダイジェスト]

 生まれ付き耳が聞こえにくい「先天性難聴」の赤ちゃんの割合は、1000人当たり1・62人とする調査結果を、信州大の研究チームがまとめました。長野県の新生児15万人超を対象にした大規模調査で、両耳難聴の原因では「遺伝性」が半数強を占めました。論文が国際医学誌に掲載されました。
 先天性難聴は早期発見し、補聴器などを使用して適切な療育を受ければ、言語の発達などが期待できます。生後直後に産院で、赤ちゃんが寝ている時などに音を聞かせ、脳や耳の反応を確認する新生児聴覚スクリーニング検査が実施されています。
 研究チームは、2009~2019年に長野県で生まれた15万6038人のうち、同検査を受けた15万3913人を対象に、先天性難聴の割合と原因を調査。精密な聴力検査をへて、普通の声の大きさの会話が聞き取りにくい「中等度以上」の先天性難聴と診断されたのは249人(1000人あたり1・62人)でした。
 遺伝子や画像、難聴を引き起こすウイルスの検査で原因を調べると、両耳が難聴の130人(同0・84人)では56%が遺伝性でした。片耳が難聴の119人(同0・77人)では、40%が聴神経の形成不全でした。
 新生児聴覚スクリーニング検査は、厚生労働省が公費での実施を自治体に求めています。こども家庭庁の2022年度の調査では、全国で95・2%が受けました。
 吉村豪兼(ひでかね)・信州大医学部講師は、「原因がわかれば最適な時期に適切な治療ができる。全国で原因を調べてもらいたい」と話しています。

 2024年5月14日(火)

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