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■胎児に奇形の恐れある薬を服用して性交渉、女性が妊娠 多発性骨髄腫の治療薬「レブラミド」で初事例 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は23日、胎児に奇形を引き起こす恐れのある薬を服用した男性が避妊をせず性交渉をし、相手の女性が妊娠した事例があったと明らかにしました。この薬はがんの一種、多発性骨髄腫の治療薬「レブラミド」。かつて薬害を引き起こした「サリドマイド」に類似することから、服用手順が厳格に管理され、これまで妊娠事例は確認されていませんでした。有識者検討会で報告しました。
 男性は服用前の化学療法の際に、医師から生殖能力が失われる可能性があると説明され、妊娠しないと誤解したといいます。出産に至ったかどうかは公表していません。
 今回の事例を踏まえ厚労省は14日「深刻な事態を生じかねない重大な問題」として、男性患者の避妊を徹底するよう医療機関向けに通知しました。
 レブラミドは2010年7月に販売開始。サルの実験で胎児の奇形が確認され、妊婦の服用は禁止されています。

 2024年5月24日(金)

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