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■「セレンタンパク質」が多いがん患者、予後が悪い傾向に 京都大学医学研究科などの研究チーム発表 [健康ダイジェスト]

 抗酸化作用を持つセレン元素を含むセレンタンパク質が多いがん患者は予後が悪い傾向にある、と京都大学医学研究科などの研究チームが発表しました。予後の悪いすい臓がんなどで、副作用の少ない抗がん剤開発につながる可能性があるといいます。イギリスの科学誌「ネイチャー・ストラクチュアル・アンド・モルキュラーバイオロジー」に12日、掲載されました。
 セレンは抗酸化タンパク質に取り込まれ、抗炎症作用や解毒をもたらす人に必須の元素ながら、過剰になると毒性を持つことが知られています。
 研究チームは今回、25種類のセレンタンパク質に細胞死を抑制する働きがあることを確認しました。これらのうち、「PRDX6」と呼ばれるセレンタンパク質は最も抑制効果が高く、他の種類のセレンタンパク質の合成も促す役割があることもわかりました。
 がんとの関連を調べたところ、すい臓がんと肝臓がんでは、がん組織にPRDX6が多いほど患者の生存率が低くなる傾向にあることも明らかになりました。PRDX6ががん細胞の耐性を強めるセレンタンパク質を増やすためとみられます。
 がん細胞からPRDX6をなくすと細胞死に至りやすく、マウスでの実験結果からも、PRDX6を標的とした阻害剤が副作用の少ない抗がん剤として期待できるといいます。
 研究チームの岩井一宏京大医学研究科教授は、「すい臓がんはここ数十年間、(医療の進歩にもかかわらず)生存率はあまり向上していない。発見も難しいだけに、研究成果を有効な治療薬の開発につなげたい」と話しています。

 2024年6月13日(木)

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