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■腹部大動脈瘤患者に栄養成分を投与する臨床試験を開始 大阪大、手術以外の治療法開発に期待 [健康ダイジェスト]

 突然破裂すると死亡する恐れがあるが手術以外の治療法がない「腹部大動脈瘤」について、母乳にも含まれる栄養成分の一種トリカプリンを投与して小さくする世界初の臨床試験を始めたと、大阪大のチームが17日までに発表しました。
 トリカプリン投与でラットの大動脈瘤が小さくなることを確認しており、チームの樺敬人特任研究員(循環器内科)は「新しい治療法の開発に向けて大きな一歩」と話しました。
 腹部大動脈瘤は通常2センチほどの血管がこぶ状に膨れ上がる病気で、国立循環器病研究センターによると主な原因は動脈硬化。大きくなり破裂すると死に至ることもあるものの、破裂の確率が格段に上がる5センチになるまで手術は行われず、経過観察するしかありません。
 2023年に近畿大の財満信宏教授のチームが、手術で大動脈瘤ができやすくしたラットにトリカプリンを投与したところ、こぶの縮小を確認したと報告。大阪大のチームはこの結果を基に今回の臨床試験を計画しました。
 チームは比較的小さなこぶがある50~80歳代の患者10人に対して、トリカプリンのカプセルを1日3回投与して1年間、安全性や縮小があるかどうかを観察します。

 2024年6月17日(月)

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