■東京都内、熱中症疑い20人救急搬送 湿度の上昇でリスク高まる梅雨型熱中症に注意 [健康ダイジェスト]
関東を中心に多くの地点で今年一番の暑さを記録した24日、東京消防庁管内では午後3時までに、熱中症で13歳から91歳までの男女合わせて20人が医療機関に救急搬送されています。
搬送された20人のうち、10歳代から70歳代の5人が中等症、10歳代から90歳代の15人が軽症だということです。
東京都内では朝から気温が上昇し、東京都心では正午すぎに最高気温33・4度を記録し、今年一番の暑さとなりました。
東京消防庁は、今後も暑い日が続くことから、のどが渇く前にこまめに水分を補給するほか、室内で適切に冷房や扇風機を利用するなどして、対策を徹底するよう注意を呼び掛けています。
神奈川県によりますと、24日午後3時までに県内では19人が熱中症の疑いで救急搬送され、このうち2人が重症だということです。
搬送された19人のうち、15人が65歳以上の高齢者でした。
埼玉県消防課によりますと24日、熱中症の疑いで救急搬送されたのは午後4時の時点で31人で、このうち中等症が9人、軽症が22人となっています。また、年代別では65歳以上の高齢者が22人となっています。
県は、エアコンを使ったり水分をこまめに補給したりして、熱中症を予防するよう呼び掛けています。
千葉県によりますと24日、県内では午後4時までに19人が熱中症の疑いで救急搬送されたということです。
このうち栄町では24日午前10時前、住宅の解体工事の現場で55歳の男性が倒れているのが見付かり、熱中症の疑いがあるとして病院に運ばれましたが、意識不明の重体だということです。
また、松戸市でも19歳の男性が熱中症の疑いで病院に運ばれ、3週間以上の治療が必要な重症だということです。
県は、エアコンの適切な使用やこまめな水分補給などの対策を呼び掛けています。
梅雨の時期の熱中症について、国際医療福祉大学成田病院の志賀隆救急科部長は「梅雨の合間に晴れた日は湿度が高いため、真夏と同じ気温でも熱中症になりやすい」として注意を呼び掛けています。
真夏は体の表面の水分を蒸発することで体温を下げることが可能になるものの、湿度が高い梅雨は蒸発できず体に熱がこもってしまうため、熱中症になるリスクがあるということです。
さらに、体が暑さに慣れる「暑熱順化」には7日から2週間ほどかかるため、梅雨の合間に晴れた日は暑熱順化ができておらず注意が必要だとしています。
午前10時から午後3時の日差しの強い時間や、急に慣れない運動を行う場合は、熱中症に特に注意する必要があるとしています。
また、カフェインには利尿作用があり、脱水状態になる恐れがあるため、運動中にカフェインが含まれた飲み物を摂取するのは避け、塩分の入ったスポーツ飲料などを飲んでほしいと指摘しています。
志賀医師は、「エアコンは室内が28度になるよう設定し、15分に1回はコップ1杯の水を飲んだり、襟回りが緩やかな服を着たりするよう、早めの対策を心掛けてほしい。特に高齢者は熱中症にかかっていることを自分では気付きにくいため、周りの方が声を掛けて定期的に状態を確認するように心掛けてほしい」と話しています。
2024年6月24日(月)
搬送された20人のうち、10歳代から70歳代の5人が中等症、10歳代から90歳代の15人が軽症だということです。
東京都内では朝から気温が上昇し、東京都心では正午すぎに最高気温33・4度を記録し、今年一番の暑さとなりました。
東京消防庁は、今後も暑い日が続くことから、のどが渇く前にこまめに水分を補給するほか、室内で適切に冷房や扇風機を利用するなどして、対策を徹底するよう注意を呼び掛けています。
神奈川県によりますと、24日午後3時までに県内では19人が熱中症の疑いで救急搬送され、このうち2人が重症だということです。
搬送された19人のうち、15人が65歳以上の高齢者でした。
埼玉県消防課によりますと24日、熱中症の疑いで救急搬送されたのは午後4時の時点で31人で、このうち中等症が9人、軽症が22人となっています。また、年代別では65歳以上の高齢者が22人となっています。
県は、エアコンを使ったり水分をこまめに補給したりして、熱中症を予防するよう呼び掛けています。
千葉県によりますと24日、県内では午後4時までに19人が熱中症の疑いで救急搬送されたということです。
このうち栄町では24日午前10時前、住宅の解体工事の現場で55歳の男性が倒れているのが見付かり、熱中症の疑いがあるとして病院に運ばれましたが、意識不明の重体だということです。
また、松戸市でも19歳の男性が熱中症の疑いで病院に運ばれ、3週間以上の治療が必要な重症だということです。
県は、エアコンの適切な使用やこまめな水分補給などの対策を呼び掛けています。
梅雨の時期の熱中症について、国際医療福祉大学成田病院の志賀隆救急科部長は「梅雨の合間に晴れた日は湿度が高いため、真夏と同じ気温でも熱中症になりやすい」として注意を呼び掛けています。
真夏は体の表面の水分を蒸発することで体温を下げることが可能になるものの、湿度が高い梅雨は蒸発できず体に熱がこもってしまうため、熱中症になるリスクがあるということです。
さらに、体が暑さに慣れる「暑熱順化」には7日から2週間ほどかかるため、梅雨の合間に晴れた日は暑熱順化ができておらず注意が必要だとしています。
午前10時から午後3時の日差しの強い時間や、急に慣れない運動を行う場合は、熱中症に特に注意する必要があるとしています。
また、カフェインには利尿作用があり、脱水状態になる恐れがあるため、運動中にカフェインが含まれた飲み物を摂取するのは避け、塩分の入ったスポーツ飲料などを飲んでほしいと指摘しています。
志賀医師は、「エアコンは室内が28度になるよう設定し、15分に1回はコップ1杯の水を飲んだり、襟回りが緩やかな服を着たりするよう、早めの対策を心掛けてほしい。特に高齢者は熱中症にかかっていることを自分では気付きにくいため、周りの方が声を掛けて定期的に状態を確認するように心掛けてほしい」と話しています。
2024年6月24日(月)
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