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■PFASの健康影響否定できず 内閣府食品安全委、発がん性「証拠は限定的」 [健康ダイジェスト]

 内閣府の食品安全委員会は25日、発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」の健康影響について、国として初となる評価書を決定しました。出生時の体重低下やワクチン接種後の抗体低下との関連は「否定できない」としました。健康影響に関する知見はまだ少なく、発がん性については「証拠は限定的」と評価するにとどめました。
 環境省はこの評価書や、現在進めている水道水の全国調査の結果も踏まえ、代表的な「PFOA(ピーフォア)」と「PFOS(ピーフォス)」の合計で1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)としている水道水や河川の暫定目標値の見直しを議論します。
 人が1日に摂取する許容量は2物質について、それぞれ体重1キロ当たり20ナノグラムとしました。
 健康影響を巡り、アメリカの学術機関はPFAS7種類の合計が血液中で1ミリリットル当たり20ナノグラムを超えるとリスクが増すと指摘。世界保健機関(WHO)傘下の研究機関は、PFOAの発がん性評価を引き上げ、4段階中で最も高い「発がん性がある」グループに分類しました。

 2024年6月26日(水)

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