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■卵と淡色野菜、小食で抑うつと強い関連 米沢栄養大の食品調査 [健康ダイジェスト]

 勤労者の食品群ごとの摂取量と抑うつとの関係を調べたところ、卵の摂取が少ない男女と、キャベツや大根、タマネギといった淡色野菜の摂取が少ない女性は抑うつとの関連が強いとする研究結果を、山形県立米沢栄養大の研究チームが国際学術誌に発表しました。
 研究チームは、2020年10~11月、東北地方のある自治体の職員約570人を対象に、生活習慣や食事などに関するアンケートを実施。疫学調査で用いる抑うつ状態を測る自己申告の結果も合わせ、約420人分のデータを解析しました。
 食事は肉や魚、緑黄色野菜、豆類、果物など15の食品群について、摂取量を「多い」「中程度」「少ない」の3段階に分け、摂取量と抑うつの関連を調べました。
 その結果、卵の摂取量が少ない人は、多い人と比べて、男性では2・6倍、抑うつとの関連が強く、女性では2・7倍強くなりました。女性では摂取量が中程度でも2・6倍強くなりました。
 淡色野菜の摂取量が少ない女性は多い女性と比べて抑うつとの関連が2・9倍、中程度の女性でも2・7倍強くなりました。
 これら以外の比較では、明確な差が出ませんでした。
 研究チームによると、摂取量が「多い」とは、卵なら1日1個以上、淡色野菜なら政府の推奨に基づき1日230グラム程度に相当するといいます。
 研究チームの北林蒔子・米沢栄養大教授(公衆栄養学)は、「卵や野菜をしっかり取ることは、体だけでなく精神面にも重要だ。従来の研究から野菜については想像できたが、卵は予想していなかった」と話しています。
 卵には、脳内の神経伝達物質セロトニンの材料になる必須アミノ酸のトリプトファンが多く含まれています。

 2024年7月9日(火)

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