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■劇症型溶血性レンサ球菌感染症で妊産婦5人死亡 日本産婦人科医会が調査 [健康ダイジェスト]

 急激に重症化し、致死率が高い「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が急増する中、今年3月までの9カ月間で5人の妊産婦が亡くなっていたことがわかりました。
 日本産婦人科医会によりますと、新型コロナウイルスが5類に移行して以降の昨年7月から今年3月までの9カ月間に5人の妊産婦が「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」で死亡したということです。
 国立感染症研究所によりますと、今年の国内の患者総数は6月30日までに1144人となっていて、これまで最多だった昨年1年間の患者数941人を大きく上回るペースで推移しています。
 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、最初は腕や足の痛みや腫れ、発熱、血圧の低下などから始まることが多く、その後、組織の壊死(えし)や呼吸状態の悪化、さらには肝不全・腎不全などの多臓器不全になり、場合によっては数時間で非常に急速に全身状態が悪化するということです。
 新型コロナの流行前も毎年、妊産婦が数人死亡していましたが、コロナ禍ではマスクの着用や消毒などの感染予防もあり、劇症型溶血性レンサ球菌感染症での妊産婦の死亡例はありませんでした。
 日本産婦人科医会などは近日中に、注意喚起のための要望書を日本医師会に提出する予定だということです。
 日本産婦人科医会常務理事の聖マリアンナ医大・長谷川潤一教授は、「劇症型はまれなので必要以上に怖がらなくてよいが、マスク着用や手洗いなど感染予防をしてほしい。子供などの家族に感染者がいたら、受診時に医師に伝えるとよい」と話しています。妊婦の感染が疑われる場合は、抗菌薬の早期使用、適切な医療機関への搬送などの対応が必要だとしています。

 2024年7月12日(金)

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