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■脳死と判定された6歳未満男児から、10歳未満女児に国内初の肝臓・腎臓同時移植 経過は順調で歩いて退院 [健康ダイジェスト]

 国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)は12日、脳死と判定された6歳未満の男児から提供された肝臓と腎臓を10歳未満の女児に移植する手術に成功したと発表しました。脳死者の肝臓と腎臓を子供に同時移植した国内初のケースとなります。
 同センターによると、女児は肝硬変と、腎臓に液体のたまった袋ができて腎機能が低下する囊胞(のうほう)腎を患っていました。埼玉県立小児医療センターに入院していた6歳未満男児から肝臓と腎臓の提供を受け、手術は5月17日、12時間42分かけて行われました。手術後の経過は順調で7月上旬、歩いて退院しました。
 国内では、脳死の提供者(ドナー)が少ないこともあり、同時移植が必要な子供は、親らをドナーとする生体移植に頼っていました。
 女児の両親は、「私たちがドナーとして適合せず困惑している中、本当にありがたいお話をいただきました。ドナーの方、そのご家族、医療スタッフ、生活を支えてくださっているすべての方々には感謝しかありません」と、同センターを通じてコメントを発表しました。
 移植手術を担当した同センターの笠原群生病院長は、「ドナーとその家族に深く感謝する。多臓器移植でしか助からない子供にとって大きな糧になる」とのコメントを出しました。
 日本臓器移植ネットワークによると、国内ではこれまで、脳死者から提供された肝臓と腎臓の同時移植が、今回の女児のほかに、20歳以上に対して58件行われています。

 2024年7月13日(土)

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