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■10万人分の全ゲノム解析終了、東北地方の住民血液から 遺伝子レベルで病因分析へ [健康ダイジェスト]

 東北地方の住民の血液などを収集して分析する東北大の「東北メディカル・メガバンク機構」が、目標としていた10万人分の全ゲノム(全遺伝情報)解析をほぼ終えたことがわかりました。大規模なゲノム分析から、遺伝子レベルで体質や病気の原因を調べ、新薬開発などに貢献することが期待されています。
 個人のゲノムには、すべての人に共通する部分のほか、特定の病気になりやすいといった体質や、日本人の特徴など、集団や個人によって少しずつ違う部分が含まれています。
 同機構は2012年、東日本大震災で被災した住民の健康状態の把握や、病気の仕組みの解明を目指すバイオバンクとして設置されました。2013年から宮城県、岩手県の住民らを対象に、健康診断などで解析に同意した住民から、血液などを集めてきました。
 バイオバンクのゲノム情報は、本人の健康状態や生活習慣などの情報と関連付けられており、詳細な分析ができます。大学だけでなく全国の製薬企業も研究できるため、病気のメカニズムを調べたり、新薬の開発に利用したりして、日本の医療レベルを引き上げる効果が期待されています。
 バイオバンクは各国で整備が進んでおり、イギリスは50万人、アメリカは24万人の解析が終わっています。
 同機構に携わる長神(ながみ)風二(ふうじ)・東北大教授は、「10万人規模の全ゲノム情報があれば希少な病気の分析もしやすくなる。バンクの利用が広がるはずだ」と期待しています。

 2024年8月12日(月)

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