■武田薬品がアメリカでワクチン販売へ まずデング熱、欧米企業独占に風穴 [健康ダイジェスト]
武田薬品工業はアメリカでワクチンを販売する方針で、まずデング熱用の審査をアメリカ食品医薬品局(FDA)に申請します。承認されればアメリカ市場に参入する初の日本企業となります。ワクチンは世界市場の8割を欧米の製薬大手が握り、新型コロナウイルス禍では奪い合いになりました。主要国で流通する製品が増えて国内勢の競争力が高まれば、日本の医療の安全保障の向上にもつながります。
デング熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊がウイルスを媒介する感染症。世界保健機関(WHO)によると、世界で年3億9000万人が感染しているとされます。アジアやアフリカ、中南米など熱帯・亜熱帯地域での感染が多く、温暖化に伴う蚊の生息域の拡大や、人の移動の増加などに伴って感染地が拡大しています。
WHOが確認した2023年の世界の症例数は、過去最高を記録しました。2024年も前年を上回る勢いで増えています。日本でも感染者が出ており、2014年には160人の感染が報告されました。2016年には海外からの帰国者が重症化して、死亡しています。蚊に刺されてから4〜10日間の潜伏期間を経て発症します。致死率は1%未満とみられます。
有効な治療薬はなく、解熱剤の使用や集中治療といった対症療法が中心となります。ワクチンは武田薬品工業とフランスのサノフィが実用化しています。サノフィの製品は過去にデング熱に感染したことがある人にしか使用できません。武田薬品のワクチンは感染歴の有無に関係なく使え、WHOが接種を推奨しています。
2024年8月25日(日)
デング熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊がウイルスを媒介する感染症。世界保健機関(WHO)によると、世界で年3億9000万人が感染しているとされます。アジアやアフリカ、中南米など熱帯・亜熱帯地域での感染が多く、温暖化に伴う蚊の生息域の拡大や、人の移動の増加などに伴って感染地が拡大しています。
WHOが確認した2023年の世界の症例数は、過去最高を記録しました。2024年も前年を上回る勢いで増えています。日本でも感染者が出ており、2014年には160人の感染が報告されました。2016年には海外からの帰国者が重症化して、死亡しています。蚊に刺されてから4〜10日間の潜伏期間を経て発症します。致死率は1%未満とみられます。
有効な治療薬はなく、解熱剤の使用や集中治療といった対症療法が中心となります。ワクチンは武田薬品工業とフランスのサノフィが実用化しています。サノフィの製品は過去にデング熱に感染したことがある人にしか使用できません。武田薬品のワクチンは感染歴の有無に関係なく使え、WHOが接種を推奨しています。
2024年8月25日(日)
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