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■埼玉県に全国初の「ジェンダー外来」開設 生殖医療に特化、独協医大埼玉医療センター [健康ダイジェスト]

 独協医大埼玉医療センター(埼玉県越谷市)は、トランスジェンダーの人々の生殖医療に特化した「ジェンダー外来」を開設し、当事者の支援に取り組んでいます。性別適合の過程で生殖機能が衰える懸念があり、当事者の相談に応じるほか、男性の体で生まれたが自身は女性と認識するトランス女性の精子の凍結保存も行います。こうした取り組みは全国初といいます。
 性別適合のためにトランス女性がホルモン療法を受けると、精子の数が減ったり質が悪くなったりします。手術で精巣や卵巣を摘出すれば、生殖能力を失います。事前に精子や卵子を保存すれば子供を持つ選択肢を残すことにつながるものの、トランス当事者の生殖医療を支える医療機関は少ないのが現状です。
 トランスジェンダーを巡っては、最高裁が6月、性別適合手術前に保存した凍結精子を使って女性パートナーとの間に子をもうけたトランス女性を「父」と認める初判断を示しました。
 診察には電話予約が必要で、当面は月1回、土曜午前に受け付けます。問い合わせは埼玉医療センター代表、電話048(965)1111。

 2024年9月7日(土)

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