■アメリカで世界初の眼球・顔移植手術を実施 事故で顔にけが、1年経過も視力回復せず [健康ダイジェスト]
アメリカのニューヨーク大の医療チームは9日、事故で顔に大けがをし、左目も失った40歳代男性に、眼球と顔の大半を移植する世界初の手術を実施したとアメリカ医師会雑誌で報告しました。1年余り経過を見守ったものの、物が見えるようにはなりませんでした。ただ免疫拒絶はなく、正常な眼圧や血流は維持されています。チームは視力回復も可能な移植法の開発に向けた一歩になったと評価しました。
黒目の部分にある透明な角膜の移植は、多数実施されてきました。だが眼球となると複雑な組織を維持し、脳への情報伝達も回復させる必要があり、難度は格段に上がります。
患者はアーロン・ジェームズさん。2021年、電線工事中に高圧線が顔に接触し、鼻や唇、皮膚や表情筋など顔の広範囲が損傷。左目も摘出しました。傷口を閉じ、皮膚を移植する治療を受けたものの生活に支障が多く、顔と目の移植を決めました。
2023年5月、脳死の30歳代男性が提供者となり、右目の周り以外の顔面から胸元までを血管や神経ごと縫い合わせる手術を受けました。左目と周辺の組織もはめ込み、目と脳を結ぶ神経を接続。回復を促すため、接続部に骨髄由来の幹細胞も注入しました。
2024年9月10日(火)
黒目の部分にある透明な角膜の移植は、多数実施されてきました。だが眼球となると複雑な組織を維持し、脳への情報伝達も回復させる必要があり、難度は格段に上がります。
患者はアーロン・ジェームズさん。2021年、電線工事中に高圧線が顔に接触し、鼻や唇、皮膚や表情筋など顔の広範囲が損傷。左目も摘出しました。傷口を閉じ、皮膚を移植する治療を受けたものの生活に支障が多く、顔と目の移植を決めました。
2023年5月、脳死の30歳代男性が提供者となり、右目の周り以外の顔面から胸元までを血管や神経ごと縫い合わせる手術を受けました。左目と周辺の組織もはめ込み、目と脳を結ぶ神経を接続。回復を促すため、接続部に骨髄由来の幹細胞も注入しました。
2024年9月10日(火)
コメント 0