■東京湾に漂う微小プラスチック25トンに上る 東京海洋大「近海の中でも特に高濃度」 [健康ダイジェスト]
東京湾の海面や海中を漂う直径5ミリ以下の「マイクロプラスチック」は25トンに上るとの推計を、東京海洋大の荒川久幸教授(環境測定学)らのチームが13日までに、
国際科学誌に発表しました。海面付近には1立方メートル当たり6000個もの微小プラスチックが浮遊。荒川教授は「汚染度が高いとされる日本近海の中でも特に高い濃度だ」と指摘しました。
東京湾周辺の人口は約3000万人。荒川や多摩川などから大量のプラスチックごみが流入しているとみられますが、湾内の微小プラ総量は詳しくわかっていませんでした。
チームは2021年7月、湾内の6地点で調査。海面付近の表層は網目の大きさが350マイクロメートル(マイクロは100万分の1)と数十マイクロメートルの網を二重にして微小プラスチックを採取し、水深200メートルまでの海中は網目が数十マイクロメートルの網を備えたポンプで採取しました。
350マイクロメートルより大きい微小プラは表層だけで見付かり、1立方メートル当たり平均1・26個。それ以下のものは表層では同6000個余りで、水深2メートル辺りでは同1500個。さらに深い海中では同500個前後でした。これらの濃度から湾全体で25・3トンと推計しました。
河口に近い湾奥部のほか、河川から流れ込む淡水と太平洋からの海水がぶつかる湾中央部で、濃度が特に高くなりました。こうした海域は魚やエビなどの餌となるプランクトンが多く、荒川教授は「微小プラスチックが海洋生物に取り込まれ、成長や繁殖に影響が出ている可能性がある」と述べました。
2024年9月13日(金)
国際科学誌に発表しました。海面付近には1立方メートル当たり6000個もの微小プラスチックが浮遊。荒川教授は「汚染度が高いとされる日本近海の中でも特に高い濃度だ」と指摘しました。
東京湾周辺の人口は約3000万人。荒川や多摩川などから大量のプラスチックごみが流入しているとみられますが、湾内の微小プラ総量は詳しくわかっていませんでした。
チームは2021年7月、湾内の6地点で調査。海面付近の表層は網目の大きさが350マイクロメートル(マイクロは100万分の1)と数十マイクロメートルの網を二重にして微小プラスチックを採取し、水深200メートルまでの海中は網目が数十マイクロメートルの網を備えたポンプで採取しました。
350マイクロメートルより大きい微小プラは表層だけで見付かり、1立方メートル当たり平均1・26個。それ以下のものは表層では同6000個余りで、水深2メートル辺りでは同1500個。さらに深い海中では同500個前後でした。これらの濃度から湾全体で25・3トンと推計しました。
河口に近い湾奥部のほか、河川から流れ込む淡水と太平洋からの海水がぶつかる湾中央部で、濃度が特に高くなりました。こうした海域は魚やエビなどの餌となるプランクトンが多く、荒川教授は「微小プラスチックが海洋生物に取り込まれ、成長や繁殖に影響が出ている可能性がある」と述べました。
2024年9月13日(金)
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