■スポーツ選手の遺伝子研究 、「差別や選別につながりかねない」の指摘受け中断 国立スポーツ科学センター [健康ダイジェスト]
国立スポーツ科学センターは、スポーツ選手の遺伝子と種目の適性などとの関係を調べる研究を進めていたものの、「差別や選別につながりかねない」といった指摘を受けて中断し、ドーピング検査にかかわる遺伝子研究に限って進める方針を明らかにしました。
国立スポーツ科学センターは、2017年からスポーツ選手の遺伝子と種目の適性や効果的なトレーニング方法、そしてけがのリスクなどとの関係を調べるため、2000人以上の国内のトップ選手の血液と競技歴やけがにかかわるデータを本人の同意を得て集め、一部を論文として発表していました。
これに対して、センターの内外の専門家から「アスリートの差別や選別につながりかねない」とか「遺伝子情報だけで適性などは判断できない」といった指摘があったことから、一昨年、研究を中断したということです。
その上で、遺伝子研究の方向性について「不当な遺伝情報の利用は排斥し適切に扱うことが重要だ」とする声明をまとめたということです。
具体的には、選手の発掘・育成・強化などにかかわる遺伝子研究は行わず、ドーピング検査で禁止薬物を摂取していないのに陽性となる「偽陽性」との関係を調べることに限るとしています。
国立スポーツ科学センターの久木留毅所長は、「最も大事だと考えているのはアスリートの権利を守ることなので、声明に基づき範囲を限定して研究を進めていきたい」と話していました。
2024年9月20日(金)
国立スポーツ科学センターは、2017年からスポーツ選手の遺伝子と種目の適性や効果的なトレーニング方法、そしてけがのリスクなどとの関係を調べるため、2000人以上の国内のトップ選手の血液と競技歴やけがにかかわるデータを本人の同意を得て集め、一部を論文として発表していました。
これに対して、センターの内外の専門家から「アスリートの差別や選別につながりかねない」とか「遺伝子情報だけで適性などは判断できない」といった指摘があったことから、一昨年、研究を中断したということです。
その上で、遺伝子研究の方向性について「不当な遺伝情報の利用は排斥し適切に扱うことが重要だ」とする声明をまとめたということです。
具体的には、選手の発掘・育成・強化などにかかわる遺伝子研究は行わず、ドーピング検査で禁止薬物を摂取していないのに陽性となる「偽陽性」との関係を調べることに限るとしています。
国立スポーツ科学センターの久木留毅所長は、「最も大事だと考えているのはアスリートの権利を守ることなので、声明に基づき範囲を限定して研究を進めていきたい」と話していました。
2024年9月20日(金)
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