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■ヨーロッパ諸国で販売のツナ缶、危険なレベルの水銀に汚染 NGOが主張 [健康ダイジェスト]

 多くのヨーロッパ諸国で販売されているツナ缶が危険なレベルの水銀に汚染されていると環境圧力団体と消費者団体が主張し、各国政府と小売店に「緊急」対策を呼び掛けています。
 当局に対して、ツナ缶にも使用されているマグロ類の水銀規制値の厳格化を求めているのは、海洋保護に取り組むNGOのブルームと食品分野のNGOのフードウォッチ。
 ブルームは、英国、フランス、イタリア、ドイツ、スペインで無作為に選んだ148のツナ缶を独立した研究所で検査したところ、「すべて水銀に汚染されていた」と指摘。
 マグロ類以外では水銀規制値は1キロ当たり0・3ミリグラム以下とされているものの、調査したツナ缶の半数以上が0・3ミリグラムを超過していたとしています。
 さらに、マグロ類に関しては1キロ当たり1ミリグラムとする現行の水銀規制値は、マグロの漁獲高の「95%」を確実に販売するために設定されたものだとし、「水銀濃度の高いマグロが濃度の低い他の魚種より3倍も高い許容値を認められているのも、そのためだ」と主張しました。
 両団体はヨーロッパ連合(EU)ヨーロッパ委員会に対し、マグロの水銀規制値を他の魚介類と同等の1キロ当たり0・3ミリグラムに引き下げるべきだと要請。
 フードウォッチの担当者は、「公的機関に規制強化を求め、小売店には水銀濃度が安全レベルを超えている商品の販売を直ちに中止するよう求める」と述べました。

 2024年10月30日(水)

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