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■日本の成人の1・5%が「げっぷ障害」、食事でかむ回数が影響も 大阪公立大 [健康ダイジェスト]

 日常生活に支障が出るほど多いげっぷは、「げっぷ障害」として国際的にも病気として認められています。日本では成人の約1・5%がげっぷ障害であることが、大阪公立大の研究チームによる調査でわかりました。胃食道逆流症などの消化器疾患を抱える人が多いほか、食事をする際にかむ回数が極端に多かったり少なかったりすることが関係していることも判明しました。
 研究チームによると、「週に4日以上煩わしいげっぷが出る」症状をげっぷ障害とする国際基準があります。研究チームは、昨年4〜5月、インターネットを通じて一般成人1万人を対象に、げっぷの頻度や病気の有無、食習慣などを調査し、げっぷ障害との関連を分析しました。
 国際的には、成人の約1%がげっぷ障害を抱えているとされています。国内では約1・5%であることが、今回初めてわかりました。
 げっぷ障害がない人と比較して、ある人は、胃食道逆流症や甲状腺疾患、胃カメラなどで病変が見付からなくても胃の不調に悩まされる機能性ディスペプシアとの関連が強くなっていました。
 食べる速度が極端に速いか遅いこと、満腹まで食べること、かむ回数が極端に少ないか多いことも、げっぷ障害の発症と関連することがわかりました。一方で、炭酸飲料を飲む頻度とは関連がみられませんでした。
 調査をまとめた大阪公立大消化器内科学の藤原靖弘教授は、「症状に困っていても医療機関を受診していない人は多いのではないか。げっぷ障害の治療を行っている医療機関は限られており、将来的にはかむ回数の最適化や食生活習慣の改善も検討課題だ」と話しています。

 2024年11月12日(火)

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