■富山大、薬効50倍のがん治療薬を光線力学療法用に開発 [健康ダイジェスト]
富山大薬化学研究室の大石雄基講師らの研究グループが、レーザー光を使いがんを治療する光線力学療法用の新たな治療薬として、従来の50倍の薬効を持つ薬剤の開発に成功したと発表しました。今後、マウスによる動物実験などを続け、治療薬としての実用化を目指します。
光線力学療法は薬剤となる光感受性物質を投与した後、がん細胞にレーザーを当てて治療します。これまでは光感受性物質が壊れやすく安定性が低いため、投与量が増え、副作用が増大する懸念がありました。
新しい薬剤は、環状オリゴ糖を使い、安定性の高い「ロタキサン」と呼ばれる構造にすることで、光感受性物質を壊れにくくしました。これにより薬剤が効率よくがん細胞に取り込まれ、レーザーを照射すると有意ながん細胞死が確認されました。従来の薬剤と比較したところ、ロタキサン型薬剤は約50倍の薬効があると判明しました。
2024年12月5日(木)
光線力学療法は薬剤となる光感受性物質を投与した後、がん細胞にレーザーを当てて治療します。これまでは光感受性物質が壊れやすく安定性が低いため、投与量が増え、副作用が増大する懸念がありました。
新しい薬剤は、環状オリゴ糖を使い、安定性の高い「ロタキサン」と呼ばれる構造にすることで、光感受性物質を壊れにくくしました。これにより薬剤が効率よくがん細胞に取り込まれ、レーザーを照射すると有意ながん細胞死が確認されました。従来の薬剤と比較したところ、ロタキサン型薬剤は約50倍の薬効があると判明しました。
2024年12月5日(木)
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