■iPS細胞から作った目の網膜細胞の移植 、「先進医療」申請へ [健康ダイジェスト]
iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った目の網膜の細胞を重い目の病気の患者に移植する治療について、開発を進める神戸市の病院のグループが、早ければ来月にも医療費の一部に公的な保険が適用される「先進医療」に申請する方針を固めたことがわかりました。
認められれば、iPS細胞を使う治療としては10年前に世界初の臨床研究として行われて以来、初めてのケースとなり、グループはiPS細胞が治療として多くの患者に届けられる段階に入りつつあるとしています。
神戸アイセンター病院の栗本康夫院長らのグループは、網膜の細胞が減って視力が落ちたり視野が欠けたりする「網膜色素上皮不全症」の患者の目にiPS細胞から作った網膜の細胞をひも状に加工して移植する治療の開発を進めています。
グループによりますと、これまで治療した3人の患者はいずれも移植した細胞が定着し、中には見え方が改善した人もいたということです。
グループはこの結果を再生医療の実施計画を評価する国の部会に提出していて、部会で了承を得た上で来月にも先進医療に申請すると明らかにしました。
先進医療は治療そのものの費用は患者負担となる一方、入院費など関連する医療費の一部に公的な保険が適用されるもので、一定の基準を満たせば実施する医療機関を増やすこともできます。
先進医療に認められれば、iPS細胞を使う治療としては10年前に世界初の臨床研究として行われて以来、初めてのケースとなり、グループは、神戸アイセンター病院以外の医療機関でも実績を積み重ねて将来的に治療そのものの保険適用を目指したいとしています。
栗本院長は「iPS細胞は治療として多くの患者に届けられる段階に入りつつある。先進医療としてさまざまな医療機関で実施されれば、実用化により近付くはずだ」と話していました。
2024年12月6日(金)
認められれば、iPS細胞を使う治療としては10年前に世界初の臨床研究として行われて以来、初めてのケースとなり、グループはiPS細胞が治療として多くの患者に届けられる段階に入りつつあるとしています。
神戸アイセンター病院の栗本康夫院長らのグループは、網膜の細胞が減って視力が落ちたり視野が欠けたりする「網膜色素上皮不全症」の患者の目にiPS細胞から作った網膜の細胞をひも状に加工して移植する治療の開発を進めています。
グループによりますと、これまで治療した3人の患者はいずれも移植した細胞が定着し、中には見え方が改善した人もいたということです。
グループはこの結果を再生医療の実施計画を評価する国の部会に提出していて、部会で了承を得た上で来月にも先進医療に申請すると明らかにしました。
先進医療は治療そのものの費用は患者負担となる一方、入院費など関連する医療費の一部に公的な保険が適用されるもので、一定の基準を満たせば実施する医療機関を増やすこともできます。
先進医療に認められれば、iPS細胞を使う治療としては10年前に世界初の臨床研究として行われて以来、初めてのケースとなり、グループは、神戸アイセンター病院以外の医療機関でも実績を積み重ねて将来的に治療そのものの保険適用を目指したいとしています。
栗本院長は「iPS細胞は治療として多くの患者に届けられる段階に入りつつある。先進医療としてさまざまな医療機関で実施されれば、実用化により近付くはずだ」と話していました。
2024年12月6日(金)
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