SSブログ

■子供への「付き添い入院」、ベッドや寝具揃え家族の負担軽減 購入費を補正予算に計上 [健康ダイジェスト]

 こども家庭庁は、子供を世話するために「付き添い入院」で泊まり込む家族の支援に乗り出します。病院に対し、ベッドや寝具の購入費を補助することで環境を改善し、付き添う親らの心身の負担軽減を図ります。関連経費を今年度の補正予算案に計上しており、早期の支給を目指します。
 入院中の患者の世話は看護師が担うため、国は家族が代役を務めることを禁じています。ただ、子供が患者の場合、医師の許可と家族の希望があれば、付き添いを認めています。
 こども家庭庁が4月に公表した実態調査の結果では、全国の医療機関約350施設のうち、43・6%が子供の入院時に付き添いを要請していました。家族の付き添いがむずかしいため、入院できなかったケースも確認されました。
 看護人材の不足もあり、家族が食事や入浴、 排泄(はいせつ)の介助まで行うケースは少なくありません。子供と同じベッドで寝起きし、食事もコンビニですませるなど、過酷な状況で睡眠不足や体調不良に陥る人もいます。
 家族が子供の療養に安心して向き合えるよう、こども家庭庁は都道府県を通じ、医療機関に環境改善のための費用を補助することを決めました。関連経費約1億9000万円を今年度の補正予算案に計上しました。
 家族が休める部屋を設けるなど、改築する場合は1施設当たり750万円を上限に補助。ソファベッドや寝具、電子レンジといった物品費も小児病床1床につき2万円を上限に認めます。仕事などで病院を離れた家族と子供がオンラインで話せるよう、タブレット端末の購入費も対象とします。
 付き添い入院を巡っては厚生労働省が6月、家族をサポートするため、保育士を2人以上配置した病院に対し、診療報酬を加算する改定を行っています。
 聖路加国際大の小林京子教授(小児看護学)は、「子供と一緒に病気を乗り越える親の存在は病院側にとっても大きく、支援は評価できる。入院の長期化で心身ともに疲弊する親や子供は多く、国は精神面の負担を和らげるための人材の派遣も検討すべきだ」と指摘しています。

 2024年12月13日(金)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。