■アメリカ初の鳥インフルエンザ重症患者から変異ウイルス 疾病対策センター発表 [健康ダイジェスト]
アメリカの疾病対策センター(CDC)は26日、高病原性鳥インフルエンザの「H5
N1型」に感染し、重症だと12月に発表された南部ルイジアナ州在住の高齢者から、人の気道に適応するよう変異したウイルスが見付かったと発表しました。ただし、この患者から他の人へのウイルスの伝播(でんぱ)は確認されていないといいます。
CDCによると、患者の喉から検出されたウイルスの一部に、人の上気道の特定の細胞受容体(レセプター)で「ウイルス結合の増加」を引き起こしかねない遺伝子変化が認められました。
こうした変化は、この患者の感染源とみられる家禽(かきん)を含め、鳥類では確認されなかったことから、CDCは「症状が進行したこの患者でウイルスが複製・生成された可能性が高い」と指摘する一方で、変異ウイルスが他の人に伝播した事例は確認できていないとしています。
カナダ・サスカチワン大学のウイルス学者、アンジェラ・ラスムッセン氏は、こうした変異によりウイルスが容易に拡散され、人の症状が重篤化するかどうかを判断するには時期尚早だと主張して、さらなる動物実験を通じて検証する必要があるとし、過去に重症患者で同様の変異がみられたものの、人から人への感染拡大は発生しなかったと説明。「警戒すべき問題だと把握しておくのはいい」が、「今にもパンデミック(世界的な大流行)が起こるというわけではない」と述べました。
アメリカでは、2024年に鳥インフルエンザに感染した人が60人余り確認されていますが、ほとんどのケースは、目の充血など軽い症状で、感染した鳥や牛に接触する機会があったということです。
2024年12月29日(日)
N1型」に感染し、重症だと12月に発表された南部ルイジアナ州在住の高齢者から、人の気道に適応するよう変異したウイルスが見付かったと発表しました。ただし、この患者から他の人へのウイルスの伝播(でんぱ)は確認されていないといいます。
CDCによると、患者の喉から検出されたウイルスの一部に、人の上気道の特定の細胞受容体(レセプター)で「ウイルス結合の増加」を引き起こしかねない遺伝子変化が認められました。
こうした変化は、この患者の感染源とみられる家禽(かきん)を含め、鳥類では確認されなかったことから、CDCは「症状が進行したこの患者でウイルスが複製・生成された可能性が高い」と指摘する一方で、変異ウイルスが他の人に伝播した事例は確認できていないとしています。
カナダ・サスカチワン大学のウイルス学者、アンジェラ・ラスムッセン氏は、こうした変異によりウイルスが容易に拡散され、人の症状が重篤化するかどうかを判断するには時期尚早だと主張して、さらなる動物実験を通じて検証する必要があるとし、過去に重症患者で同様の変異がみられたものの、人から人への感染拡大は発生しなかったと説明。「警戒すべき問題だと把握しておくのはいい」が、「今にもパンデミック(世界的な大流行)が起こるというわけではない」と述べました。
アメリカでは、2024年に鳥インフルエンザに感染した人が60人余り確認されていますが、ほとんどのケースは、目の充血など軽い症状で、感染した鳥や牛に接触する機会があったということです。
2024年12月29日(日)
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