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■アメリカ、鳥インフルエンザで初の死者 基礎疾患抱えた高齢者 [健康ダイジェスト]

 アメリカ南部ルイジアナ州の保健当局は6日、鳥インフルエンザに関連する人間の死亡例をアメリカで初めて報告しました。死亡した患者は65歳以上の高齢者で基礎疾患があり、一般の人々へのリスクは依然「低い」としています。
 この患者は少なくとも昨年12月中旬から同州で入院しており、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルスによるアメリカ初の深刻な人への感染例として、アメリカ疾病対策センター(CDC)が公表していました。
 州保健局は、「一般市民に対する公衆衛生上のリスクは依然低いが、鳥類、家禽(かきん)類、乳牛と接触する仕事の従事者や、娯楽目的でそれらに接触する場合はリスクが高い」と警告。
 声明によると、死亡した患者は「商業用ではない庭で飼育されていた鳥と野鳥の両方に接触した後、H5N1に感染した」ものの、州内で他の人への感染例や、人-人感染が起きた証拠は見付かっていません。
 鳥インフルエンザ対応について一部から批判を受けているジョー・バイデン政権は数日前、H5N1監視プログラムと研究強化のために3億600万ドル(約400億円)の追加予算を割り当てました。
 動物や人間の間を循環している鳥インフルエンザウイルスは、感染力がより強い形に変異する可能性があることから、致命的なパンデミック(世界的な流行)を引き起こす恐れがあるとして、科学者らは警戒しています。
 CDCによると、昨年はカリフォルニア州やルイジアナ州など10州で66人の感染が報告されています。

 2025年1月7日(火)

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