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■施術のリスクを説明しなかった美容クリニックに解決金支払う決定 東京地方裁判所 [健康ダイジェスト]

 肌を若返らせるとする美容施術を受ける患者に、しこりができるリスクなどを説明しなかったとして、全国で展開する美容クリニックが、東京地方裁判所から調停で解決金を支払う決定を受けたことがわかりました。
 これは7日、患者の女性と弁護士が東京都内で会見を開き、明らかにしました。
 会見によりますと、女性は2019年までに2回、全国で展開する「聖心美容クリニック」の横浜市の施設で、肌を若返らせるとする「プレミアムPRP皮膚再生療法」という美容施術を受け、目の下やこめかみにしこりなどができたとして、クリニック側に賠償を求めました。
 調停の結果、東京地方裁判所は11月、クリニック側が施術料や治療費などを解決金として女性に支払う決定をし、異議申し立てがなかったため7日、確定しました。
 決定で裁判所は、皮下注射に使われた「フィブラストスプレー」という製剤は、本来、傷などに使う外用薬で皮下注射は推奨されておらず、クリニック側がそうした事情やしこりなどができるリスクについて説明する義務を怠ったと指摘しました。
 会見で女性は「つらさや悲しみは消えず、悔しい。裁判所の決定で今後、被害を受ける人が少なくなり、今苦しんでいる人が動き出せる切っ掛けになると思う」と話していました。
 クリニック側は「担当者が不在のため対応できない」としています。

 2025年1月9日(木)

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