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■中国の「ヒトメタニューモウイルス感染症」、厚労相「基本的な対策実施を」 [健康ダイジェスト]

 福岡資麿厚生労働相は10日の閣議後記者会見で、中国で感染が広がる「ヒトメタニューモウイルス感染症」について、「手指衛生やせきエチケットなど基本的な感染防止対策の実施をお願いしたい」と呼び掛けました。
 1月末から始まる中国の春節(旧正月)を前に、日本での感染拡大を懸念する声があります。飛沫や接触で感染し、熱やせきなどの風邪の症状が出るとされ、子供に多くみられます。
 世界保健機関(WHO)は7日、中国での感染拡大について「冬に想定される範囲内」との見解を示しました。中国当局からは、医療システムは逼迫していないことを確認したといいます。
 日本国内でも元々感染は確認されており、10歳までには全員が1度は感染しているという専門家の指摘もあります。福岡厚労相は「直ちに特別な対応が必要である状況とは考えていない」と述べました。
 アメリカでは高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染した国内初の死亡者も今月に確認されました。アメリカの保健当局は、周囲への新たな感染は確認されておらず、一般の人への感染リスクは低いと説明しています。
 厚労省によると、2003年11月以降にWHOに報告された同型のウイルス感染者数は954人で、死亡率は約50%です。これまでに日本国内では人の感染は確認されていません。

 2025年1月10日(金)

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