■中外製薬、「タミフル」を供給調整 インフルエンザ流行拡大で [健康ダイジェスト]
中外製薬が9日、インフルエンザ治療薬「タミフル」の供給調整を始めたことがわかりました。医療関係者や卸売業者に周知しました。2024年12月中旬以降の流行拡大に加えて、後発薬の供給停止を受けて、すべての受注に応えられず、出荷量を限定しています。
カプセル型の製品と、水に混ぜて飲むドライシロップの出荷を調整します。今シーズンの流行が収まるまで対応を継続する見込みです。増産の手配をしているものの、原料の入手や増産体制の整備が追い付かず、流行期間中に間に合うかは不透明としています。
中外製薬はタミフルの先発品を製造販売しています。担当者は、「想定を超えた流行の拡大と、他社の在庫・出荷状況を受けた対応だ。当社への発注も増える中、必要な人に届けるために限定出荷という対応を取らざるを得ない」とコメントしました。
タミフルの供給を巡っては沢井製薬が8日、後発薬の供給を一時停止すると発表しました。カプセル型は2月上旬、ドライシロップは1月下旬に供給を再開する予定といいます。タミフルの錠剤型の後発薬を供給している東和薬品は10日、後発薬の出荷を限定していることを明らかにしました。他社製品の供給停止などの影響を受け、需要が増加していて、注文に対する十分な数量を準備できていない状況だといいます。
流行拡大による供給不足の影響は検査キットにも波及しています。アメリカの製薬大手アポット・ラボラトリーズはインフルエンザウイルスと新型コロナウイルスを同時に検査できる抗原検査キットについて「需要に対して供給が追い付くよう、海外工場で増産を急いでいる」と説明しています。
もっとも、インフルエンザ患者が使える治療薬や検査キットが直ちになくなってしまうわけではありません。インフルエンザの治療薬には第一三共jのイナビルなどがあります。
第一三共はイナビルについて、「通常通り出荷できている。供給不足の兆候は現状はない」と話しています。また、国や都道府県が備蓄している治療薬もあります。検査キットについても複数の企業から生産されているだけでなく、アボット・ラボラトリーズによるとインフルエンザや新型コロナなど単体で検査するキットについては「在庫がある」といいます。
2025年1月11日(土)
カプセル型の製品と、水に混ぜて飲むドライシロップの出荷を調整します。今シーズンの流行が収まるまで対応を継続する見込みです。増産の手配をしているものの、原料の入手や増産体制の整備が追い付かず、流行期間中に間に合うかは不透明としています。
中外製薬はタミフルの先発品を製造販売しています。担当者は、「想定を超えた流行の拡大と、他社の在庫・出荷状況を受けた対応だ。当社への発注も増える中、必要な人に届けるために限定出荷という対応を取らざるを得ない」とコメントしました。
タミフルの供給を巡っては沢井製薬が8日、後発薬の供給を一時停止すると発表しました。カプセル型は2月上旬、ドライシロップは1月下旬に供給を再開する予定といいます。タミフルの錠剤型の後発薬を供給している東和薬品は10日、後発薬の出荷を限定していることを明らかにしました。他社製品の供給停止などの影響を受け、需要が増加していて、注文に対する十分な数量を準備できていない状況だといいます。
流行拡大による供給不足の影響は検査キットにも波及しています。アメリカの製薬大手アポット・ラボラトリーズはインフルエンザウイルスと新型コロナウイルスを同時に検査できる抗原検査キットについて「需要に対して供給が追い付くよう、海外工場で増産を急いでいる」と説明しています。
もっとも、インフルエンザ患者が使える治療薬や検査キットが直ちになくなってしまうわけではありません。インフルエンザの治療薬には第一三共jのイナビルなどがあります。
第一三共はイナビルについて、「通常通り出荷できている。供給不足の兆候は現状はない」と話しています。また、国や都道府県が備蓄している治療薬もあります。検査キットについても複数の企業から生産されているだけでなく、アボット・ラボラトリーズによるとインフルエンザや新型コロナなど単体で検査するキットについては「在庫がある」といいます。
2025年1月11日(土)
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