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■劇症型溶血性レンサ球菌感染症、昨年の患者数1888人で過去最多 [健康ダイジェスト]

 手や足のえ死などを引き起こし、死亡することもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の昨年1年間の患者数は1888人と前の年の2倍となり、現在の方法で統計を取り始めてから最も多くなりました。
 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は通常、発熱やのどの痛みが出る「溶連菌感染症」の原因となる細菌に感染するとまれに起きる病気で、症状が急激に悪化して手足のえ死や多臓器不全などを起こし、死亡することもあります。
 国立感染症研究所によりますと、2024年1年間の全国の患者数は速報値で1888人と、現在の方法で統計を取り始めてから最も多くなりました。
 これまでで最も多かった2023年の患者数は941人で、2倍に急増しています。
 都道府県別にみますと、東京都が243人、神奈川県が129人、愛知県が123人、埼玉県が108人、大阪府が104人などとなっていて、すべての都道府県で前の年より増加しています。
 感染症に詳しい東京女子医科大学の菊池賢教授は、感染経路がわからないケースもあり、早い段階で症状に気付くことが重要だとした上で、「ふだんから清潔にして手や足に傷を作らないことが大切だが、傷口のはれが急速に広がったり高熱が出たりした場合はすぐに医療機関を受診してほしい。また、インフルエンザはいろいろな細菌感染症を併発しやすいため、この時期はより一層警戒してほしい」と話しています。

 2025年1月11日(土)

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