■夜は暗く、昼は日を浴びて 国際研究チームが死亡リスクとの関連報告 [健康ダイジェスト]
夜間に明るい光を浴びると死亡リスクが高まり、日中に明るい光を浴びると死亡リスクが低減することがわかったとの研究結果を、オーストラリアと英米の国際研究チームがアメリカの科学誌に発表しました。
40~69歳の約8万9000人を対象とした大規模研究の結果で、研究者は「夜間の光を避けて昼間は日光を浴びれば健康と寿命を促進する可能性があることが示された。この方法は簡単で実行しやすく、費用対効果も高い」とコメントしました。
研究では、イギリスのバイオバンクに登録し、浴びた光を持続的に測る装置を利き手の手首に7日間装着した対象者を平均で8年間追跡しました。得られたデータから睡眠時間や睡眠の効率も推定。年齢や性別、人種、住所地の日照条件などほかの要因の影響を考慮して、光と死亡リスクとの関係を分析しました。
期間中に対象者のうち3750人が亡くなり、そのうち798人が糖尿病、脳卒中、心筋梗塞などの「心代謝性疾患」に関連していました。
光を浴びることと死亡リスクとの関係では、ほかの要因の影響をより厳密に取り除いても、夜間により明るい光を浴びた上位10%の人は下位50%に比べて死亡リスクが1・21倍と高く、日中により明るい光を浴びた上位10%の人の死亡リスクは下位50%に比べて0・83倍と低くなりました。
人の体内時計の乱れはメタボリック症候群や糖尿病、肥満と関係があり、心血管系の病気の発症にも深く関係するとされます。研究チームは、今回の研究結果も夜間に明るい光を浴びることによって体内時計が乱れ、体に悪影響をおよぼしたことで説明できるとしています。
2025年1月14日(火)
40~69歳の約8万9000人を対象とした大規模研究の結果で、研究者は「夜間の光を避けて昼間は日光を浴びれば健康と寿命を促進する可能性があることが示された。この方法は簡単で実行しやすく、費用対効果も高い」とコメントしました。
研究では、イギリスのバイオバンクに登録し、浴びた光を持続的に測る装置を利き手の手首に7日間装着した対象者を平均で8年間追跡しました。得られたデータから睡眠時間や睡眠の効率も推定。年齢や性別、人種、住所地の日照条件などほかの要因の影響を考慮して、光と死亡リスクとの関係を分析しました。
期間中に対象者のうち3750人が亡くなり、そのうち798人が糖尿病、脳卒中、心筋梗塞などの「心代謝性疾患」に関連していました。
光を浴びることと死亡リスクとの関係では、ほかの要因の影響をより厳密に取り除いても、夜間により明るい光を浴びた上位10%の人は下位50%に比べて死亡リスクが1・21倍と高く、日中により明るい光を浴びた上位10%の人の死亡リスクは下位50%に比べて0・83倍と低くなりました。
人の体内時計の乱れはメタボリック症候群や糖尿病、肥満と関係があり、心血管系の病気の発症にも深く関係するとされます。研究チームは、今回の研究結果も夜間に明るい光を浴びることによって体内時計が乱れ、体に悪影響をおよぼしたことで説明できるとしています。
2025年1月14日(火)
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