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■マイコプラズマ肺炎患者数、この時期としては過去10年で最多 1医療機関当たり1・11人 [健康ダイジェスト]

 子供に多い感染症、「マイコプラズマ肺炎」の患者数がこの時期としては過去10年で最も多くなっています。「伝染性紅斑」、いわゆるリンゴ病の流行も続いていて、専門家は「いずれの感染症も流行が落ち着くまで時間がかかると考えられる。インフルエンザも流行する中、マスクなどの感染対策が重要だ」と呼び掛けています。
 マイコプラズマ肺炎は子供に多い感染症で、発熱や全身のけん怠感、頭痛、せきといった症状が出て、一部の人では肺炎が重症化したり、衰弱したりして入院するケースもあります。
 国立感染症研究所によりますと、1月12日までの1週間に全国約500の定点医療機関から報告された患者の数は1医療機関当たり1・11人と前の週から0・34人増加し、この時期としては過去10年で最も多くなっています。
 また、風邪のような症状の後、ほおなどに赤い発疹が出る「伝染性紅斑」、いわゆるリンゴ病の流行も続いていて、1月12日までの1週間に全国約3000の定点医療機関から報告された患者の数は1医療機関当たり0・94人と、前の週から0・78人増加しています。
 日本小児感染症学会の理事で、川崎医科大学の大石智洋教授は、「いずれの感染症も潜伏期間が2週間から3週間と比較的長く、感染に気が付いていない人も一定数いるので、流行が落ち着くまで時間がかかると考えられる」とした上で、インフルエンザの流行も続く中での注意点として「インフルエンザとマイコプラズマ肺炎を発症して呼吸困難が続く患者もいる。これまで以上に体調を整えることを心掛けて、マスクをしたり、こまめに水分をとったりといった感染対策が重要だ」と呼び掛けています。

 2025年1月22日(水)

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