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■長崎市のBSLー4施設反対派団体、「住民ないがしろ」と国を批判 [健康ダイジェスト]

 長崎大が長崎市の坂本キャンパスで稼働を目指す「高度安全実験(BSLー4)」施設を巡り、付近住民らでつくる「BSLー4施設計画の差し止めを求める会」は23日、市役所で会見を開き、国が近く施設指定する見通しになったことに「住民をないがしろにしている」と批判しました。
 エボラウイルスなど致死率の高い病原体を国の許可を得て扱う同施設。厚生労働省は昨年11月、施設指定に向け関係政令の改正手続きに入り、1月21日に改正案を閣議決定しました。厚労相が施設指定すれば、研究目的では国内初のBSLー4施設となります。
 同会は前身を含め約10年前から「住宅密集地に危険な施設を建てるな」と反対運動を展開。同会や山田一俊代表らが同大や国を相手に指定差し止めなどを求める計3件の訴訟を長崎地裁に起こし、係争中です。
 山田代表は会見で、国民への説明がないまま閣議決定がされたことに「非常に驚いている。他言無用で進めていくのが国のやり方か」と不信感を吐露。施設指定後に厚労相に抗議声明を送る考えを示しました。
 施設指定がされた場合、原告側は「指定差し止め」の訴訟取り下げの判断を迫られるとみられ、新たに「指定取り消し」を求める訴訟を起こすかを含め対応を検討します。

 2025年1月24日(金)

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