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■iPS細胞から作った目の網膜細胞の移植、 「先進医療」に申請 [健康ダイジェスト]

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った目の網膜の細胞を重い目の病気の患者に移植する治療について、開発を進める神戸市の病院のチームは、医療費の一部に公的な保険が適用される「先進医療」に申請したと明らかにしました。認められればiPS細胞を使う治療としては初めてのケースとなります。
 神戸市にある神戸アイセンター病院の栗本康夫院長らのチームは、網膜を支える色素上皮細胞の層が変性して視力が低下したり、視野の中心部がゆがんだりする「網膜色素上皮不全症」という重い目の病気の30~60歳代の男女の患者3人にiPS細胞から作った網膜細胞をひも状に加工して移植する臨床研究を行いました。
 チームは3人に移植した細胞が1年後も定着していることや、このうち1人は見え方も改善していることが確認できたとして、この治療の計画を「先進医療」として厚生労働省に申請し、1月末に受理されたと連絡があったということです。
 先進医療は治療そのものの費用は患者負担となる一方、入院や検査の費用に公的な保険が適用されるもので、一定の基準を満たせば実施する医療機関を増やすこともできます。
 申請された計画は今後、厚生労働省の専門家会議で審議される予定で、認められればiPS細胞を使う治療としては初めてのケースとなります。
 栗本院長は「承認されれば、治療を広く届けられるようになり、改めて身が引き締まる思いだ。日本中のいろいろな施設で治療ができる準備も整えていきたい」と話していました。
 チームは将来的に治療そのものの保険適用を目指すとしています。

 2025年2月4日(火)

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