■プラスチック微粒子、脳内に蓄積 腎臓や肝臓より7~30倍の高濃度 [健康ダイジェスト]
人体に取り込まれたプラスチック微粒子は、肝臓や腎臓よりも脳内に高濃度で蓄積される可能性があるとの研究結果を、アメリカのニューメキシコ大のチームが7日までに、アメリカの医学誌「ネイチャーメディシン」に発表しました。調べた遺体の脳には、腎臓や肝臓より7〜30倍の濃度の微粒子が含まれていました。健康への影響は現時点では、不明点が多いとしています。
脳内で最も多く発見されたのは、レジ袋や洗剤容器などに広く使われるポリエチレンでした。微粒子はプラスチック製品が劣化して生じるため、環境中の微粒子の濃度が高まり、人体に取り込まれたとみられます。
研究共著者のマシュー・カンペン教授は、「データに基づけば、脳の重量比で0・5%に相当する7グラムのプラスチックが存在するとみられる。標準的なプラ製スプーン1本分に相当する」と指摘しています。
また認知症の人の脳からは、そうでない人よりも高濃度の微粒子が見付かりました。因果関係は不明で、認知症を引き起こす可能性を示唆しているわけではないといいます。
2025年2月9日(日)
脳内で最も多く発見されたのは、レジ袋や洗剤容器などに広く使われるポリエチレンでした。微粒子はプラスチック製品が劣化して生じるため、環境中の微粒子の濃度が高まり、人体に取り込まれたとみられます。
研究共著者のマシュー・カンペン教授は、「データに基づけば、脳の重量比で0・5%に相当する7グラムのプラスチックが存在するとみられる。標準的なプラ製スプーン1本分に相当する」と指摘しています。
また認知症の人の脳からは、そうでない人よりも高濃度の微粒子が見付かりました。因果関係は不明で、認知症を引き起こす可能性を示唆しているわけではないといいます。
2025年2月9日(日)
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