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■マダニ感染症、ペットの犬から人に感染 世界で初確認、徳島県 [健康ダイジェスト]

 マダニが媒介する感染症として知られる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について、厚生労働省は10日、徳島県で飼い犬を介して人に感染し、発症したと発表しました。人と犬は発熱などの症状が出ましたが、いずれも現在は回復しています。
 ペットから人への感染が確認されたのは、世界で初めてといいます。
 厚労省などによると、徳島県内の40歳代男性は今年6月3日、飼っている4歳の中型犬(雌、雑種)の体調が優れないため、動物病院を受診。軟便や血便、発熱などの症状があり、山口大学の検査を経て6月下旬、SFTSと診断されました。
 男性も6月中旬に38度台の発熱や嘔吐、下痢の症状が出ましたが、1週間の点滴治療を受けて回復。動物病院と山口大学が因果関係を疑い、9月に入って国立感染症研究所が男性の血液を調べた結果、SFTSウイルスに感染していたことが9月下旬に判明しました。
 男性にマダニにかまれた痕跡はなく、国立感染症研究所は男性が犬の世話をする中で唾液(だえき)が手に付着し、目などの粘膜を通じて感染した可能性が高いとみています。犬は室内で飼育しており、散歩で外出した際にマダニにかまれたとみられます。徳島県によると、犬の発症が確認されたのは国内初。
 厚労省は体調不良のペットを世話する際に体液に触れた場合は、手をよく洗うよう呼び掛けています。
 国立感染症研究所の西條政幸・ウイルス第一部長はペットのSFTS感染はまれだとして、「健康なペットでは過剰に心配する必要はない」と話しています。
 SFTSの多くは、春から夏、秋にかけて発生します。国内では2013年以降今年9月27日現在で303人が発症し、うち59人が死亡。徳島県内でも23人が発症し、うち7人が死亡しています。死亡例はすべて50歳代以上で、高齢者が重症化しやすいと考えられています。
 多くはマダニにかまれて発症したとみられますが、衰弱した野良猫を動物病院に連れてゆこうとして手をかまれた西日本在住の50歳代女性が昨年、死亡していたことが、今年7月に明らかになりました。

 2017年10月11日(水)

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■消費者庁、健康食品の適切な利用を呼び掛け パンフで「あくまで栄養補助食品」 [健康ダイジェスト]

 消費者庁は10日までに、健康食品を利用する際の注意事項をまとめたパンフレット「健康食品Q&A」を作りました。国民生活センターに寄せられる健康食品関連の相談件数は増えており、「食べるだけで健康になる」などと誤解している消費者も多くいます。
 消費者庁の担当者は、「あくまでも栄養補助食品と理解して」と呼び掛けています。
 パンフレットはB5判15ページで、国民生活センターへの相談などの中から20の疑問についてQ&A形式でまとめました。
 「簡単にやせるのは可能か」「病気を治せるか」などについて、健康維持には食事や運動が重要で、健康食品に病気の治療などの効果は期待できないと指摘。パンフレットの最後には、健康食品の品目と摂取量、体調の変化を書き込む「健康食品手帳」の欄を設けました。
 パンフレットの要点をまとめたA3判のリーフレット「健康食品5つの問題」と合わせて計8万5000部を作成し、全国の自治体施設や保健所などで配布します。
 消費者庁の担当者は、「食事と運動、休養の3つに代われるだけの健康食品はない。健康食品には適切な使い方があるので、うまく使ってほしい」と話しています。
 健康食品の中には、国が安全性や効能を審査して保健機能の表示を許可した「特定保健用食品」などもある一方で、サプリメントや自然食品など国の認可がなく、機能を表示できない製品もあります。
 近年の健康ブームで、健康食品の市場は拡大。国民生活センターに寄せられた相談件数も2007年は約1万6000件でしたが、2016年には約2万9000件と約1・8倍に増えました。腹痛や下痢など健康被害を訴えるケースもあるといいます。

 2017年10月11日(水)

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