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■乳酸菌が腸内の免疫細胞を活性化させる仕組みを解明 フランスのパスツール研究所など [健康ダイジェスト]

 フランスのパスツール研究所などの研究チームは、食品に含まれる乳酸菌が作り出す物質が腸内で免疫細胞を活性化させる仕組みを、マウスを使った実験で初めて解明したと発表しました。
 この研究は、パスツール研究所が大手食品会社の「明治」と共同で、2014年1月から行ってきたものです。
 研究チームでは、乳製品に含まれる「OLL1073R-1」と呼ばれる乳酸菌が作り出す物質「多糖類」に注目。この多糖類をマウスに1週間投与したところ、腸内で免疫反応を担うT細胞の量が、水だけを飲ませたマウスと比べておよそ2倍から4倍に増えていたということです。
 乳酸菌が腸内で免疫活動に影響を及ぼすことは知られていましたが、乳酸菌が分泌するどの多糖類が免疫細胞の受容体と反応し、活性化させているのが明らかになったのは、これが初めてだということです。
 腸内の免疫の働きに詳しい理化学研究所統合生命医科学研究センターの大野博司グループディレクターは、「人が食べる食品と、腸内の細菌、それに、免疫への影響は世界的に注目され、研究が進められている分野だが、具体的な作用の仕組みはまだわかっていないことが多い。食品の特定の物質と、その作用のメカニズムがわかったのは大きな進歩だ」と話しています。

 2018年1月11日(木)

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■かかりつけ医の診療報酬、初診対象に加算へ 厚労省方針 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は10日、かかりつけ医として患者を診療する開業医への報酬を加算する方針を固めました。初診料が発生するケースが主な対象で、高度な医療を担う大病院との役割分担を進める狙いがあります。
 中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に同日提案し、了承されました。4月からの診療報酬改定に反映させます。
 大病院が初診や軽症の患者で混雑すると、入院や手術が必要な重症者の対応に支障が出る恐れがあるため、厚労省は、身近なかかりつけ医が日常的な診療や健康相談に応じ、必要な場合に専門医のいる大病院を紹介する体制づくりを目指しています。
 ただ、かかりつけ医は24時間対応や医薬品の管理などが求められ、業務の負担が重いとの声が現場から上がっています。厚労省は、かかりつけ医をさらに増やすため、相談や紹介など初診患者の受け入れ体制が整った医療機関の診療報酬を手厚くする方針。
 厚労省は、紹介状なしで大病院を受診した患者に5000円以上の追加負担を求める制度についても、4月から対象となる大病院を現在の500床以上から400床以上に拡大して、かかりつけ医の診察を受けるよう促します。

 2018年1月11日(木)

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■新人医師の臨床研修で産婦人科など必修科目に 厚労省が2020年度から [健康ダイジェスト]

 勤務環境の厳しさなどから産婦人科医が不足する中、厚生労働省は2020年度から、新人医師の臨床研修で産婦人科を必修科目にすることを決めました。
 2010年度に必修科目から外れましたが、研修医全員に産婦人科の現場を経験してもらい、志望者を増やす切っ掛けにしたいと、関係学会が再び必修化するよう求めていました。
 医師国家試験合格後に受ける臨床研修は、医師法で2年以上と定められています。現在、内科、救急、地域医療が必修で、産婦人科は選択可能な科目の一つ。2020年度からの必修は、従来の3科目に、産婦人科、外科、小児科、精神科が加わり計7科目になります。
 日本産婦人科医会の調査によると、昨年の産婦人科医の人数は1万1573人。2010年以降、微増傾向が続くものの、不足は解消していません。同医会の昨年の推計では、リスクが高い出産に対応する総合周産期母子医療センターの約6割が、労働基準法を守る上で必要な人数を確保できていませんでした。
 日本産科婦人科学会は、「産婦人科医が増える切っ掛けになることが期待される。受け入れ体制を整えて産婦人科の魅力を伝えたい」としています。

 2018年1月11日(木)

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