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■性器増大の美容外科手術の失敗で排尿困難に 50歳代男性が医療法人を提訴 [健康ダイジェスト]

 男性器を増大させる手術を受けたが失敗し、排尿が困難になるなどの損害を受けたとして、50歳代男性が手術を受けた千葉県船橋市内の美容外科クリニックと運営母体の医療法人社団セレスに慰謝料など計約2億4000万円を求める訴訟の第1回口頭弁論が2日、千葉地裁で開かれました。
 訴状などによると、男性は2015年10月27日、男性器を増大させるため、充填(じゅうてん)剤を注入するなどの手術を受けました。しかし、数日後に内出血を起こすなど痛みを訴え、翌11月下旬に別の病院で診察を受けたところ、一部が壊死(えし)していると診断されました。
 このため、男性器の大部分を切除する手術を受け、数センチを残すのみとなりました。男性は現在、排尿時に違和感があるほか、性交渉も難しいことから、精神的ダメージも大きいといいます。
 この日の裁判で、男性側は、手術によって組織が壊死するなどのリスクについて執刀医から事前に十分な説明がなかった上、手術後間もなく痛みなどを訴えたのに適切な処置がなされなかったなどとして、美容外科クリニック側に治療費や慰謝料など計約2億4000万円の賠償を求めました。一方、被告の美容外科クリニック側は、原告の請求を棄却するよう求める答弁書を提出し、争う姿勢を示しました。
 この日の裁判後に記者会見した男性側代理人の大門誉幸(よしゆき)弁護士は、「男性側は2015年秋ごろから示談交渉をしてきたが、美容外科クリニック側から十分な回答を得られず、謝罪もないために提訴に踏み切った」と説明。「危険性について説明されないまま手術を受け、男性のシンボルを失った悔しさは相当なもの。メリットを強調するのみで、十分な説明を行わない悪質な医師が多くおり、社会に一石を投じる意義を感じ、今回の記者会見を行った」と話しました。
 美容外科クリニック側は、「患者が合併症を併発したことについては把握しているが、医師は適切な治療をしており過失はない」と話しています。

 2018年2月4日(日)

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