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■赤ん坊が最も安全に生まれる国は日本、新生児の死亡率最低 ユニセフが報告 [健康ダイジェスト]

 国連児童基金(ユニセフ)は2月20日付で、世界各国の新生児の死亡率を比較する報告書を発表しました。日本が最も死亡率が低く「赤ん坊が最も安全に生まれる国」と指摘する一方、最悪のパキスタンは約50倍の高さで、ユニセフは新生児の死亡は大半が予防可能だとして、死亡率が高い国への支援を訴えています。
 生後28日未満で死亡した乳児の割合(2017年時点の推計)を比較。日本は1000人当たり0・9人で、アイスランドの1・0人、シンガポールの1・1人、フィンランドの1・2人が続きました。先進国でもカナダ(38位、3・2人)やアメリカ(41位、3・7人)は、低い順位になりました。
 最も死亡率が高かったパキスタンは45・6人で、中央アフリカの42・3人、アフガニスタンの40・0人、ソマリアの38・8人が続きました。最悪の10カ国中8カ国が、貧困や紛争がはびこるサハラ砂漠以南のアフリカでした。
 世界全体では死亡した新生児が年間約260万人に上り、約100万人が生まれた日に亡くなりました。
 死亡原因の8割以上が、早産や出産時の合併症、肺炎などの感染症。助産師がいて清潔な水や消毒剤などがあれば、助かることが多いといいます。
 子供の病気に有効な薬剤の普及などにより、過去25年間で世界の5歳未満児の死亡率はほぼ半減しましたが、新生児の死亡率の引き下げは社会全体の取り組みが必要なため、貧しい国々を中心に課題が山積しています。
 ユニセフのフォア事務局長は、「私たちは世界の最も貧しい子供たちを見捨て続けている」と指摘しました。

 2018年3月5日(月)

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