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■甲状腺がん、新たに1人増えて計160人に 福島県の子供対象検査 [健康ダイジェスト]

 東京電力福島第一原発事故の影響を調べる福島県の「県民健康調査」検討委員会が5日開かれ、県は原発事故の発生時に18歳以下だった子供らに実施している甲状腺検査で、昨年12月末までに新たに1人が甲状腺がんと診断されたと報告しました。
 検討委員会は「これまでのところ被曝(ひばく)の影響は考えにくい」と説明しています。
 甲状腺検査は原発事故の発生時に福島県内に住んでいた子供を対象に、2011年から1巡目を開始。2014年度から始まった2巡目からは、事故後1年間に生まれた子供を加えた約38万人を対象にしており、来年度に4巡目が始まります。
 今回の報告で1〜3巡目を合わせると、がんの確定は計160人、がんの疑いは計36人となりました。
 今回の検討委員会では、福島県内の学校で授業や休み時間に児童生徒を集め、甲状腺の超音波検査をしていることが「強制的ではないか」との批判が一部で上がり、今後の検討課題にするとしました。
 甲状腺検査を巡っては、「手術の必要がないがんを見付け、心身に負担を掛けている」との指摘があり、検査規模の縮小を求める声があります。

 2018年3月7日(水)

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■乳幼児用粉ミルク5万6158個を自主回収 アサヒグループ食品とグリコ子会社 [健康ダイジェスト]

 アサヒグループ食品は6日、乳幼児向けのスティックタイプの粉ミルク計約4万5266個を自主回収すると発表しました。栃木県さくら市にある工場の生産ラインの不具合により、酸化防止のためにスティックの中へ入れる窒素ガスの量が不十分で、賞味期限より前に風味が損なわれやすくなるため。飲んでも健康に影響を及ぼすことはないといいます。
 アサヒに製造を委託していた江崎グリコの子会社、アイクレオも6日、粉ミルク計1万892個を自主回収すると発表しました。自主回収するのは、2社合わせて計5万6158個になります。
 アサヒが回収するのは、賞味期限が2019年7月17日~8月11日の「レーベンスミルク はいはい スティックパック」と、同商品を8本入れた試供品で賞味期限が7月14日のもの。「フォローアップミルク ぐんぐん スティックパック」の賞味期限が7月11日~8月17日の商品も対象。
 アイクレオは、「フォローアップミルク スティックタイプ」のうち、賞味期限が7月21日~24日の10本入りと、賞味期限が7月18日~25日の試供品5本入りが対象となります。
 購入者には回収の上、商品代金相当のクオカードを送付します。問い合わせは、アサヒははいはい・ぐんぐんスティックパック係(0120・016・082)、アイクレオはフォローアップミルク係(0120・747・288)。受け付け時間は平日午前9時~午後5時で、10日、11日も受け付けます。

 2018年3月7日(水)

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■京都大、iPS細胞やES細胞の安価な培養法を開発 培養液費用10分の1に [健康ダイジェスト]

 京都大学の長谷川光一特定拠点講師らの研究チームが、iPS細胞(人工多能性幹細胞)やES細胞(胚性幹細胞)の作製で大量に使う培養液の費用を従来の5分の1〜10分の1に抑える手法を開発しました。
 実用化されれば、iPS細胞などを活用した再生医療や創薬のコスト削減につながる可能性があるといいます。論文が6日、イギリスの科学誌「ネイチャー・バイオメディカル・エンジニアリング」(電子版)に掲載されました。
 iPS細胞やES細胞などの万能細胞を再生医療に使う際は、万能細胞が別の細胞に変化してしまうのを抑えながら増やす必要があります。培養液に加えるタンパク質が重要で、市販の培養液では4種類以上を用いています。
 研究チームは万能細胞が性質を維持する仕組みを詳しく調べ、4種類のうち、大腸菌などに作らせて精製する手間が必要で高価な2種類を3種類の化学合成物質で置き換えても同等の性能が得られることを見付けました。3種類の化学合成物質はそれぞれ万能細胞の増殖・分化を促したり、変化を抑えたりする働きを持つといいます。
 今回使った化学合成物質はいずれも入手が容易で、培養液を1リットル当たり8000円で作れました。これまでは、研究用で5万円〜7万円程度、臨床用で9万円〜13万円程度でした。
 長谷川講師は、「安全性や耐久性などをさらに確認し、なるべく早く実用化したい。大量生産すれば製造原価はさらに下がる」と話しています。
 今後、協力企業を募り、大学などの研究用として年内にも培養液を発売します。臨床用への応用も目指します。

 2018年3月7日(水)

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