SSブログ

■はしかの予防、混合ワクチンの接種を専門家が勧奨 各地で医療機関を訪れる人が増加 [健康ダイジェスト]

 沖縄県や愛知県ではしか(麻疹)が流行しているため、ワクチン接種を希望して医療機関を訪れる人が増えており、専門家は供給量が十分にある混合ワクチンの接種を勧めています。
 沖縄県から愛知県に拡大したはしかは、感染者が24日の時点で2つの県で合わせて70人以上になっており、国立感染症研究所では、はしかのウイルスは感染力が極めて強く、手洗いやマスクなどで予防することは難しいとして、必要な人はワクチンの接種を検討するよう呼び掛けています。
 こうしたことから、各地の医療機関では、はしかのワクチンの接種を希望する人が増えています。
 このうち、東京都立川市の診療所では2週間ほど前からはしかのワクチン接種を希望する大人が増えており、ふだんは1日に3人程度なのに対して、現在は1日に20人程度と大幅に増加しているということです。
 26日は午前中から、背広姿の会社員などが訪れてワクチンの接種を受けていました。
 診療所の久住英二医師は、「ワクチンは小児科や旅行者向けの健康相談をしている医療機関にあるケースが多いので、必要な人は電話で確認して接種の相談をしてほしい」としています。
 はしかのワクチンには、はしかだけに効果があるものと、はしかと風疹の両方に効果があるMRワクチンと呼ばれる混合ワクチンの2種類がありますが、専門家は、どちらも有効性は変わらないことから、風疹への効果も期待できて供給量が十分にあるMRワクチンの接種を勧めています。
 また、沖縄県は、旅行者向けの注意点をホームページで公開し、この中で、はしかワクチンを接種する前の1歳未満の子供や、2回の接種を終えていない妊娠中の女性に対して、重症化や流産のリスクがあるとして、「沖縄県での流行が終息してから来たほうが安全です」と異例の呼び掛けをしています。

 2018年4月27日(金)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■次世代がん治療薬のCAR—T細胞療法を承認申請 製薬のノバルティスファーマ [健康ダイジェスト]

 スイスの製薬大手ノバルティスの日本法人「ノバルティスファーマ」は23日、次世代のがん治療薬として知られるCAR—T(カーティー)細胞療法を、厚生労働省に承認申請したと発表しました。国内でのCAR—T細胞療法の申請は初めて。
 CAR—T細胞療法は効果が高く高額な治療法として知られており、医療の進展による恩恵と費用負担について、改めて議論を呼びそうです。
 2種類の白血病に対する治療薬として国内申請しました。アメリカでの製品名は「キムリア」で、昨年8月に世界で初めて承認されました。ヨーロッパでは、昨年11月に承認申請しています。
 費用は高額で、アメリカでの薬価は治療1回当たり47万5000ドル(約5100万円)の値が付いてます。このためアメリカでは、ノバルティスは一部の公的保険加入者に対し、効果が出た時のみ患者が費用を負担する成果報酬型の支払い方法を採用しています。
 日本では、CAR—T細胞療法は未承認。また、他の医薬品も含めて成果報酬型の支払い方法も認められていませんが、厚労省は「企業から申請があれば検討したい」としています。ノバルティスファーマのCAR—T細胞療法は、厚労省から希少疾病用再生医療等製品の指定を受けており、優先審査によって早ければ年内の承認も視野に入ります。
 CAR—T細胞療法は、患者の免疫細胞を遺伝子操作して体内に戻す治療法で、白血病への治療効果は従来の治療法より高く、複数の治療法が無効となった若年性の白血病に80%以上の患者で効果を示しました。
 ノバルティスファーマのデイビッド・レノン常務(オンコロジー事業本部長)は、「この新しい治療法を一日でも早く日本の患者にも届けられるよう、厚生労働省や医療関係者と協働して取り組んでいく」とコメントしました。
 有望市場であるCAR—T細胞療法を巡っては、幅広いがん種について開発競争が繰り広げられており、日本の製薬会社では第一三共や武田薬品工業、タカラバイオなども参入しています。

 2018年4月27日(金)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■インフルエンザ患者、推計2230万人に上る 12年間で最多の大流行に [健康ダイジェスト]

 今シーズンのインフルエンザの推計の患者数は約2230万人と、現在の推計を行うようになったこの12年間で最も多くなり、専門家は「A型とB型の混合流行で、これまでにない非常に大きな流行になった」と分析しています。
 今シーズンのインフルエンザは例年よりも数週間早い昨年11月下旬から始まり、今年1月中旬から2月上旬には1医療機関当たりのインフルエンザの患者数が50人を超える極めて高い水準が3週間連続で続きました。
 国立感染症研究所によりますと、昨年9月から4月20日までの今シーズンのインフルエンザの全国の推定患者数は約2230万人に達しました。これは現在の推計を行うようになったこの12年間では、最も多かった昨シーズンの約1660万人よりも約570万人多く、過去最多になりました。
 また、2009年から2010年にかけて世界的に流行した新型インフルエンザを含めたインフルエンザの国内の推定患者数の2100万人も超えています。
 さらに、4月8日までに検出されたウイルスを分析すると、B型は約47%で、この5年間でB型の割合が最も高くなったということです。
 国立感染症研究所の砂川富正室長は、「今シーズンは、A型とB型の混合流行でこれまでにない非常に大きな流行になった。関連はわからないが、アメリカや中国、アジアなど世界各地でインフルエンザが大流行した非常に特異なシーズンだった」と話しています。

 2018年4月26日(木)

nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

■愛知県で新たに幼女ら4人がはしか感染 沖縄県は患者70人に [健康ダイジェスト]

 はしか(麻疹)の感染が広がる中、愛知県内では24日、1歳の女の子の感染が確認されたのに加え、25日、新たに20歳代から30歳代の女性3人の感染が確認されました。また、沖縄県内では24日までに患者の数が70人に上っています。
 愛知県内では11日に、沖縄県を旅行した10歳代の男性が名古屋市内の病院ではしかと診断されて以降、感染の確認が相次いでおり、24日、東郷町の1歳の女の子がはしかに感染していることが確認されました。
 また、25日、新たに名古屋市内の20歳代と30歳代の女性、瀬戸市に住む20歳代の女性の合わせて3人の感染が確認され、このうち2人は、10歳代の男性が診断を受けた名古屋市昭和区にある名古屋第二赤十字病院に勤務する事務員と看護助手で、もう1人もこの病院で診察を受けていたということです。
 最初に感染が確認された10歳代の男性は、4月10日に東郷町内の診療所でも診察を受けており、1歳の女の子は同じ日にこの診療所を訪れていたということです。
 一方、はしかが流行している沖縄県では、患者の数が24日までに70人に上っています。沖縄県は大型連休を控え、ウエブサイトに観光客向けQ&Aを掲載。ワクチン接種歴の確認と、回数が足りなければ接種してからの来訪を勧めた上で、1歳未満の子や2回のワクチン接種を受けていない妊婦については「流行が終息してからお越しいただいたほうが安全です」と呼び掛けています。
 各自治体では、発熱やせきなどの症状が現れた場合は事前に医療機関に連絡した上で、速やかに受診するとともに必要な人はワクチンを接種してほしいと呼び掛けています。

 2018年4月26日(木)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:健康