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■東京都内の花粉観測量、10年平均比較で2・7倍 スギやヒノキの放置が原因か [健康ダイジェスト]

 東京都内のスギとヒノキの花粉観測量を10年平均で比べた場合、2002〜2011年は1985〜1994年の2・7倍になるとの調査結果を、耳鼻咽喉科の医師らでつくるNPO法人「花粉情報協会」がまとめました。安価な外国産木材の輸入が増え、花粉を出す国内のスギやヒノキが伐採されずに放置されたことが原因とみられます。
 調査は東京都内の品川を観測地点とし、屋外に置いたスライドガラスで1平方センチ・メートル当たりの花粉数を毎日、計測。花粉の量は各年の気象条件に左右されるため、10年平均で傾向をみました。
 その結果、1985〜1994年は平均1859個でしたが、2002〜2011年は4949個と2・7倍に増加していました。
 耳鼻咽喉科医の今井透理事長は、「戦後、植林されたスギやヒノキは成長すると花粉を出す。花粉を出さない新しい品種への植え替えを進める必要がある」と話しています。

 2018年6月29日(金)

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■ぜんそく、重症化につながる「線維化」の仕組み解明 千葉大 [健康ダイジェスト]

 千葉大学の研究チームが、ぜんそくで気管などの組織が硬くなり、重症化につながる「線維化」の仕組みを解明したと発表しました。重症患者の治療に道を開く可能性があるとしています。
 ぜんそくは、慢性化して気管などの組織が硬くなる線維化が進むと、炎症を抑える薬が効きにくくなって息切れ、呼吸困難を引き起こす重症化につながることから、千葉大学大学院の中山俊憲教授などの研究チームは、新たな治療法の開発に向け人のぜんそくをモデル化したマウスで線維化の仕組みを調べました。
 その結果、ぜんそくのマウスの免疫細胞の中には、ダニなどアレルギーの原因と結び付くと、「アンフィレグリン」という特定のタンパク質を分泌するものがあり、「好酸球」という白血球がこのタンパク質と反応して、線維化を引き起こす「オステオポンチン」という特定のタンパク質を大量に生み出していることがわかったとしています。
 実際に、ぜんそくのマウスに好酸球の反応を抑える薬を投与したところ、気管の線維化を改善できたといいます。また、人の組織を使った実験でも、同じ仕組みで線維化が進むことをうかがわせるデータが得られたとしています。
 中山教授は、「これまで難しかった重症のぜんそく患者の治療に道を開く可能性がある。5年から7年程度かけて新たな治療薬の開発に取り組みたい」と話しています。

 2018年6月29日(金)

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