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■新規の結核患者、7割の1万2000人が60歳以上 厚労省が検査を呼び掛け [健康ダイジェスト]

 結核に感染する高齢者が多いとして厚生労働省は、通所介護施設(デイサービスセンター)などの高齢者施設に、結核の検査を利用者に呼び掛ける通知を出しました。早期発見をして感染拡大の防止を図ります。
 昨2017年の新規患者全体の約7割の1万1937人が60歳以上で、このうち90歳以上は1900人を超し、過去最多を更新しました。
 厚労省によると、全体の患者数は減少傾向で、2017年新たに登録された結核患者は前年比836人減の1万6789人。結核罹患(りかん)率(人口10万人対)は13・3となり、前年と比べ0・6ポイント低下しました。日本の罹患率は近隣アジア諸国に比べて低い水準で、先進国の水準に年々近付いています。
 ただし、高齢者の罹患率は高く、年代別患者数は80歳代が4822人(29%)と最多。70歳代3187人(19%)、60歳代2024人(12%)、90歳以上1904人(11%)と続きます。
 結核は、結核菌がせきやくしゃみで空気感染し、主に肺で増えて発病します。約1~2割は2年以内に発病しますが、抑え込まれた結核菌は肺の中で、「冬眠状態」に入るといいます。高齢の患者は、戦後の結核が多かった時代に感染して発症しなかった人が、加齢などで免疫力が低下し、発症するケースが多くなっています。
 森亨(とおる)・結核予防会結核研究所名誉所長は、「高齢の方は結核発病のリスクが高い。気付かないうちに子供や若者への感染源にもなるので、検査を受けてほしい」と話しています。

 2018年9月10日(月)

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■岐阜市の豚コレラ、すべての豚の殺処分完了 感染拡大確認されず [健康ダイジェスト]

 岐阜市の養豚場で国内では1992年以来となる家畜伝染病の豚コレラの発生が確認された問題で、岐阜県は10日朝までにこの養豚場のすべての豚の殺処分を終えました。岐阜県によりますと、今のところ感染の拡大は確認されていないということです。
 岐阜市の養豚場で9月3日から8日にかけて、約80頭の豚が死んでいるのが見付かり、検査の結果、国内では熊本県で1992年に5頭への感染が確認されて以降、確認されていなかった豚コレラウイルスの陽性反応が出ました。
 岐阜県は9日朝から、この養豚場で豚の殺処分を続けてきましたが、10日朝までに処分を終えたということです。
 また、岐阜県内のほかの養豚施設で飼育されている豚に異常がないか聞き取り調査を行ったところ、51あるすべての施設が「異常は確認されていない」と回答したということです。
 岐阜県は引き続き、養豚場から半径10キロ以内を「搬出制限区域」に指定し、5カ所で、畜産関係の施設に出入りする車の消毒作業を行うとともに、殺処分した豚を敷地内に埋める作業や養豚場の消毒作業を進めることにしています。

 2018年9月10日(月)

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