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■国立がん研究センター、がんの3年生存率を初公表 膵臓15%、前立腺99% [健康ダイジェスト]

 国立がん研究センターは11日、2011年に全国のがん診療連携拠点病院でがんと診断された患者の3年後の生存率は、がん全体で71・3%だったと発表しました。3年生存率をまとめるのは初めて。継続的に分析することで、新しい薬や治療の効果を早く把握できるようになり、がん対策に活用できるとしています。
 早期発見が難しい膵臓(すいぞう)がんの3年生存率が15・1%にとどまるなど、5年生存率が低いがんは3年でも低い傾向がみられ、新たな治療法開発など、難治性がん対策の必要性が改めて浮き彫りになった。高齢がん患者では、持病などがん以外の病気で死亡する例が多いと考えられることも判明しました。
 拠点病院のうち268施設の患者約30万6000人を分析。主要な11種類のがんについて、がん以外の死亡の影響を取り除いた「相対生存率」を算出しました。治療成績を評価する指標として国立がん研究センターはこれまでに5年や10年生存率を発表していますが、3年生存率は短期間で集計できる利点があります。
 種類別では、肺がんが49・4%、食道がんが52・0%、肝臓がんが53・6%と比較的低い結果になった一方で、前立腺がんは99・0%、乳がんは95・2%、子宮体がんは85・5%と比較的高い結果になりました。
 これとは別に、2008年から2009年に診断されたがん患者の5年生存率も、全国230の病院名とともにステージ(病期)別に初めて公表。全体の生存率は65・8%で、2008年単独集計の65・2%と比べるとほぼ横ばいでした。

 2018年9月12日(水)

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■がん5年生存率、ステージ別に初公表 国立がん研究センター [健康ダイジェスト]

 全国のがんの拠点病院などで治療が行われたがん患者を各がんのステージ(病期)別に5年生存率を集計し、国立がん研究センターが初めて公表しました。国立がん研究センターでは、患者側が病院を選ぶ際の参考材料の1つになるのではないかとしています。
 国立がん研究センターでは2008年から2009年までの2年間にがんの拠点病院など全国251の医療機関で治療した約50万人のがん患者のデータを集計し、大腸、胃、肺、乳房、肝臓の各がんの進行度合いを示すステージ別に、診断から5年後に生きている人の割合を示した5年生存率を初めて公表しました。
 すべてのがんでの5年生存率は65・8%。このうち、国立がん研究センター中央病院が治療した胃がんの患者では、最も早期に当たるステージ1で91・8%、ステージ2で71・5%、ステージ3で64・6%、ステージ4で14・5%などとなっています。肺がんの患者では、ステージ1で85・5%、ステージ4で10・3%、全体で60・6%。一方、がん研有明病院が治療した肺がんの患者では、ステージ1で84・2%、ステージ4で4・5%、全体で52・2%となっています。
 こうしたデータは公表を見送った病院を除く全国230の医療機関について、国立がん研究センターのホームページで見ることができます。
 国立がん研究センターは生存率の単純な比較はできないとしていますが、公表データには医療機関ごとに症例数や患者の年代、手術の有無など生存率に影響する患者の背景などが詳しく示されており、患者が主治医と相談して病院を選ぶ際に参考材料の1つになるのではないかとしています。
 集計を行った国立がん研究センターの東尚弘・がん登録センター長は、「こうしたデータで患者側が病院の特徴を知り選ぶ参考にするとともに、病院側が改善する努力にもつなげてほしい」と話しています。 一般に、各医療機関の5年生存率は治療成績を測る指標とされています。
 今回公表された東京都内の11の医療機関のデータを例にみてみると、胃がんのステージ3では生存率が最も低いところは11・7%で、最も高いところの40・4%と比べると30%近い差がありました。大腸がんのステージ3でも最も低いところは41・0%で、最も高いところの85・7%とは約40%の差がありました。
 ただし、国立がん研究センターは今回公表した5年生存率について、医療機関の間で単純な比較はできないとしています。その理由として、ステージ別にみると症例数が少なくなり、精度が低い数字が含まれていることを挙げています。
 さらに、同じステージでも比較的難しい症例やがん以外の合併症のある患者、それに高齢の患者などそもそも治療が難しいケースでも受け入れて治療をする医療機関は5年生存率が低くなる傾向になります。一方で、若い患者が多く、手術を妨げる要因が少ない患者を増やせば5年生存率も高くなり、治療成績が高い医療機関のようにみえます。
 集計を行った国立がん研究センターでは、5年生存率のデータ以外にも症例数や年齢、それに医療機関側のコメントなどを含め総合的に判断することが重要だとしています。

 2018年9月12日(水)

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■1日の平均睡眠時間、40歳代の半数が6時間未満 厚労省の国民健康・栄養調査 [健康ダイジェスト]

 日本人の40歳代の約半数が1日の平均睡眠時間が6時間未満であることが、厚生労働省が11日に公表した2017年の「国民健康・栄養調査」でわかりました。
 厚労省は、睡眠不足になると精神的な病気や高血圧などにつながる恐れがあるとして、注意を呼び掛けています。
 厚労省は昨年11月、全国の20歳以上の男女約6500人を対象に睡眠時間などの生活習慣について調査しました。
 1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高く、全体で男性が35・0%、女性が33・4%でした。1日の平均睡眠時間が6時間未満(5時間以上6時間未満と5時間未満の合計)だった人は、全体で男性が36・1%、女性が42・1%に上りました。中でも40歳代が最も多く、男性が48・5%、女性は52・4%と約半数に上りました。
 また、平均の睡眠時間が5時間未満という人は、全体では男性が7・5%、女性が9・2%で、40歳代では男性が11・3%、女性は10・6%でした。仕事や家事の負担が、睡眠不足の主な原因とみられています。
 さらに、直近の1カ月間に睡眠で休養が十分に取れたか尋ねたところ、「あまり取れていない」や「全く取れていない」と答えた人は、全体では20・2%に上り、40歳代では30・9%に達しました。続いて、50歳代男女では28・4%、30歳代男女では27・6%でした。
 休養が十分に取れていないと答える人の割合は、2009年の調査以降、徐々に増えており、厚労省は「睡眠不足になると精神的な病気や肥満、それに高血圧などにつながる恐れがあり、働く時間を短くしたり、家事を家族で分担したりして適切な睡眠時間を確保してほしい」と呼び掛けています。
 同時に、日本人の栄養素等摂取量の状況について尋ねたところ、1日当たりのカロリー摂取量は、60歳代が男女とも最も多く、男性が2218kcal、女性が1794kcalでした。エネルギー摂取量に占める脂質摂取量の割合(脂肪エネルギー比率)は、年齢が高いほど低 く、炭水化物摂取量の割合(炭水化物エネルギー比率)は、年齢が高いほど高い傾向にありました。たんぱく質の食品群別摂取構成は、年齢が高いほど肉類からの摂取割合が低く、魚介類からの摂取割合は高い傾向にありました。また、炭水化物の食品群別摂取構成は、すべての年齢階級で穀類からの摂取割合が最も高いものの、その割合は年齢が高いほど低い傾向にありました。
 厚労省は、「今の60歳代は元々食事をよく取っていた世代で、若い世代はカロリー摂取の低い傾向が続いている」と分析しています。

 2018年9月12日(水)

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