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■高血圧治療薬から発がん性物質を検出 中国で製造の原材料から   [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は25日、あすか製薬(東京都港区)が製造・販売していた高血圧治療薬「バルサルタン錠『AA』」(20mg、40mg、80mg、160mg)の中国で製造された原材料から、発がん性物質が2種類検出されたことを明らかにしました。
 最も濃度が高い原材料から作られた製品を最大用量服用しても、発症するのは1万5000人から3万人に1人といい、厚労省は「リスクは相当低い」としています。
 同日開かれた有識者らの会合で、厚労省が報告しました。国内では2014~2017年、あすか製薬と外資系製薬のアクタビスの合弁会社がバルサルタン錠を製造し、病院や薬局約1300カ所に計1300万錠を販売。
 あすか製薬はアクタビスが他社に買収された後に国内販売を中止しましたが、今年7月に2つの発がん性物質のうちの1種類である「Nーニトロソジメチルアミン」が混入しているとのヨーロッパの規制当局の情報を基に、販売中止後も市中に残っている可能性があった製品の自主回収を発表、すでに回収を終えています。
 発がん性物質は、他社の中国工場におけるバルサルタン錠原薬の合成過程で副生成物として生成されたと推定されています。バルサルタン錠の服用者は全国で、約1万9000人いたとみられます。
 厚労省によると、問題の中国工場の原薬が使われた薬は国内ではほかにはないといいます。同省の担当者は、「健康への影響は発がん性物質の混入量によって違う。なぜ混入したかやどれだけの量が混入したか調査結果を報告してもらい、必要があれば対応していく」としています。

 2018年9月26日(水)

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■宇宙の終わりは1400億年以上先 東大と国立天文台が将来予測 [健康ダイジェスト]

 宇宙の物質の大半を占める正体不明の「暗黒物質」の分布を調べ、宇宙が今後1400億年以上は存在し続けることがわかったと、東京大学や国立天文台などの研究チームが26日、発表しました。数百億年で最期を迎えるという従来の説は否定された形です。
 ビッグバンにより宇宙が誕生したのは138億年前で、少なくとも後10倍の「余命」がある計算になります。論文をインターネット上で公開しました。
 現在の宇宙は加速しながら膨張していますが、将来の姿は宇宙を膨張させる「ダークエネルギー」と、宇宙を収縮させる暗黒物質の力関係で決まるとされます。
 ダークエネルギーの力が強ければ宇宙は膨張し続け、すべての物質を構成する原子がばらばらに崩壊して最期を迎えます。一方で暗黒物質が強ければ、ある時点で宇宙は収縮に転じて消滅すると考えられています。
 研究チームは、アメリカのハワイ島のすばる望遠鏡で2014~2016年に観測した約1000万個の銀河を分析。強い重力で光の進む方向が曲げられる「重力レンズ効果」がどのように現れているかを調べ、強い重力の源である暗黒物質の分布状況を明らかにした。
 このデータとダークエネルギーの推定量などを基に、世界最高レベルの精度で宇宙の将来像を予測。その結果、今後少なくとも1400億年は最期を迎えないことが95%の確率でわかりました。この時点でも星雲や恒星などは存在し、宇宙は加速膨張を続けているといいます。
 しかし、今回判明した暗黒物質の分布状況は、アインシュタインの一般相対性理論などで構築された宇宙論の「標準模型」と一致しませんでした。素粒子「ニュートリノ」の質量やダークエネルギーの性質を解明すれば説明できるかもしれないものの、標準模型の訂正が求められる可能性もあります。
 今回の結果は観測データの約1割を用いたにすぎないため、東京大カブリ数物連携宇宙研究機構の村山斉機構長は「今後データを10倍にして、はっきりさせることが楽しみだ」と指摘しています。

 2018年9月26日(水)

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■風疹患者、昨年の6・9倍 関東地方を中心に642人 [健康ダイジェスト]

 関東地方を中心にした風疹の流行が続いています。国立感染症研究所は26日、9月10日から16日までの1週間で新たに127人の風疹患者が報告されたと発表しました。
 1週間の報告数が100人を超えたのは2週連続。今年に入ってからの累計患者数は642人となり、昨年1年間の患者数93人の6・9倍に達しています。
 都道府県別にみると、東京都が前週から39人増え196人と最多。次いで千葉県161人(前週比38人増)、神奈川県68人(同14人増)、埼玉県42人(同7人増)と続きました。
 関東地方以外では、愛知県の36人(同8人増)が目立ちます。また、感染が確認されていなかった滋賀県と愛媛県で新たに2人の報告がありました。
 患者は大半が成人で、特に30歳代以上の男性が多くなっています。国立感染症研究所は、国の制度変更の影響で免疫が十分ではない可能性があるとして、30~50歳代の男性を中心に免疫の有無を調べる抗体検査やワクチン接種を呼び掛けています。
 ワクチン接種の効果が現れるまで約3週間かかります。ウイルスは小さいためマスクの予防効果は低く、2~3週間の潜伏期間にも感染は広がります。くしゃみやせきで風疹は感染し、発熱や発疹などの症状が出ます。

 2018年9月26日(水)

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