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■埼玉県で先天性風疹症候群の子供を確認 国内での確認は2014年以来 [健康ダイジェスト]

 妊娠中の母親が風疹ウイルスに感染することで胎児も感染し障害が起きる「先天性風疹症候群」の子供が埼玉県で1人確認されたことが、31日にわかりました。先天性風疹症候群の子供が国内で確認されたのは、2014年以来。
 厚生労働省や埼玉県によりますと、1月21~27日の週に、埼玉県の医療機関で男児1人が先天性風疹症候群と診断されたということです。男児の容体を明らかにされていませんが、男児の母親には風疹ワクチンの接種歴がありました。
 先天性風疹症候群は、母親が妊娠中に風疹にかかることで、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出るものです。昨年、全国から報告された風疹の患者数は2917人と、現在の方法で統計を取り始めた10年余りで2番目に多くなっており、先天性風疹症候群の発生が懸念されていました。
 先天性風疹症候群の子供が確認されたのは、患者数が1万人を超えた2013年の大流行に伴う患者以来、初めてです。
 2013年から2014年にかけての流行では、先天性風疹症候群の子供が45人確認され、このうち11人が生後1年ほどの間に亡くなっています。
 国立感染症研究所感染症疫学センターの大石和徳センター長は、「去年の夏以降、首都圏を中心に風疹の患者が増加していて、今回、埼玉県で確認された先天性風疹症候群は、去年からの流行に関係していると思う」と指摘しました。
 その上で、「今後、妊娠する可能性がある人は必ず、ワクチン接種をしてほしい。また妊婦の人は、妊娠がわかった時点で、パートナーなど家族と一緒に速やかに抗体検査を受けてほしい。仮に抗体が不十分であることがわかった場合、妊婦はワクチンを接種することができないので、妊娠20週くらいまでは人込みを避けるなど予防を徹底し、周囲にいる家族もワクチンを接種するなどして、妊婦への感染を防いでもらいたい」と注意を呼び掛けています。

 2019年1月31日(木)

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■名古屋刑務所で300人がインフルエンザ感染 愛知県の患者数は全国1位 [健康ダイジェスト]

 愛知県みよし市にある名古屋刑務所でインフルエンザの感染が広がり、これまでに受刑者と職員、合わせて300人が感染していたことがわかりました。
 名古屋刑務所によりますと、12月20日ごろからインフルエンザの感染が広がり始め、1月31日までに受刑者のうち205人が感染したということです。これはすべての受刑者1709人の約12%に相当し、受刑者の感染者数は記録の残っている過去5年間で最も多いとしています。
 また、刑務所の職員も21%に相当する95人が感染したということで、受刑者と合わせたこれまでの感染者数は300人に上っています。
 このため、名古屋刑務所では、1月26日から受刑者全員の体温測定を始め、28日からはほとんどの工場を停止させて、炊事や洗濯などを除く刑務作業を中止し、居室で自習させる対応をとっています。
 名古屋刑務所によりますと、患者が急増したのは1月24日ごろで、「すでに発症のピークは過ぎたとみられる」としています。今も感染している受刑者の数は100人で、「病状が重い感染者はいない」としています。
 名古屋刑務所は、「感染源は不明だが、1人が感染して受刑者や職員の間で広がったのでは」とし、「早期に収束させるためにあらゆる対応をとっており、健康管理には万全を期していきたい」と話しています。
 愛知県では、1月14~20日までの1週間に報告された1医療機関当たりのインフルエンザの患者数が統計を取り始めて以降、最多の81・86人となって、全国でも最も多くなっており、インフルエンザ警報を出して予防の徹底を呼び掛けています。

 2019年1月31日(木)

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■東京都のインフルエンザ患者数が過去最多 関東4県でも過去最多に [健康ダイジェスト]

 東京都内ではインフルエンザの患者の増加が続き、1月27日までの1週間で、1医療機関当たりの患者数がこれまでで最も多くなったことがわかりました。東京都はこまめな手洗いなどの対策の徹底に加えて、感染が疑われる場合は医療機関を早めに受診するよう呼び掛けています。
 東京都によりますと、1月21~27日までの1週間に都内の415の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、1つの医療機関当たり64・18人となり、前の週より10人以上増えました。
 これは、統計を取り始めた1999年以降では、昨年1月の54・10人を上回ってこれまでで最も多くなりました。これまでに検出されたウイルスを分析したところ、10年前に「新型インフルエンザ」として世界的に流行した「H1N1型」が全体の約70%を占めているということです。
 東京都はインフルエンザの流行を受けて、すでに1月17日に「流行警報」を発表しており、マスクの着用や手洗いの励行、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスの取れた栄養摂取などを呼び掛けています。
 このほか関東地方では、1医療機関当たりのインフルエンザの患者数が埼玉県内で84・09人、千葉県内で73人、栃木県内で67人となり、いずれも統計を取り始めた1999年以降、2週連続で過去最多を更新したほか、神奈川県内でも67・94人と、1999年以降、過去最多になりました。

 2019年1月31日(木)

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■自治医科大、難病「AADC欠損症」を遺伝子治療で改善 寝たきりから歩行器利用可も [健康ダイジェスト]

 自治医科大学は23日、生後寝たきりになる子供の難病「芳香族Lアミノ酸脱炭酸酵素(AADC)欠損症」の患者6人に遺伝子治療を実施し、全員で症状が改善する効果があったと発表しました。2019年にも実用化に向けて厚生労働省へ医薬品の承認を申請します。
 研究成果をイギリスの科学誌「ブレイン」(電子版)に掲載しました。
 AADC欠損症は、遺伝子異常で脳内の情報伝達物質が作れなくなります。運動機能がほぼ失われ、患者の多くは一生涯を寝たきりで過ごします。世界で140人ほどの患者がいると見なされています。
 遺伝子治療は2015~2017年にかけて、国内で診断された4歳~19歳の6人の患者で試みました。情報伝達物質の合成に必要なAADCの遺伝子をウイルスに組み込み、脳内の運動を調節する部位に注射。
 2年間にわたって経過をみたところ、重症の5人は手を動かしたり首がすわった状態を維持したりできるようになり、うち3人は自力で歩行器歩行や背はい移動が可能となりました。歩行に手助けが必要だった1人も自力で走り、自転車やブランコに乗ることも可能となるまでに回復し、話す能力も改善しました。治療による大きな副作用は発生しませんでした。
 自治医科大は2018年から、新たに2人の患者にも同様の遺伝子治療を続けており、順調に経過しています。AADC欠損症と診断されている患者は他に日本に2人おり、また、海外からの治療希望者も10人以上いるといいます。

 2019年1月30日(水)

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