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■イチゴから基準値の10倍の農薬を検出 栃木県、 約1000キロ回収へ [健康ダイジェスト]

 栃木県壬生(みぶ)町の農家が生産したイチゴから、国の基準値の10倍に当たる濃度の残留農薬が検出され、県はこの農家が出荷したイチゴ60キロの回収を命じました。一部はすでに販売されすべての回収は難しい見通しですが、県は、食べても健康への影響はないとしています。
 栃木県が回収を命じたのは、壬生町の農家1軒が1月15日に出荷したイチゴの「とちおとめ」約60キロです。
 県によりますと、保健所の検査でこの農家が出荷したイチゴから、殺虫剤として使う農薬の「プロチオホス」と「フルフェノクスロン」が、国の基準値の10倍の濃度で検出されたということです。
 基準値を超える農薬が残っている恐れのあるイチゴは、4~22日に宮城、千葉、東京、神奈川各都県の6市場に出荷した計約1000キロ(約3700パック)と加工用の約24キロ分。JAが自主的に回収を進めていますが、すでに一部は販売され、回収できたイチゴは全体の1割ほどにとどまるということです。
 県は今回検出された農薬の量では、食べても健康への影響が出る恐れはないとしています。
 県の聞き取りに対し、この農家は「害虫が発生し、農薬を散布する適切な時期や量をよく確かめないまま、出荷の直前に農薬を使ってしまった」と話しているということです。
 記者会見で栃木県農政部の鈴木正人次長は、「いちご王国として、2000人の生産者がルールを守って生産している中、信頼が揺らぎかねない事態で非常に残念だ。農業団体などと連携し、対策を徹底したい」と述べました。

 2019年1月24日(木)

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