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■虚偽広告の医薬品売り上げ4・5%、製薬企業から没収 厚労省方針 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は、虚偽・誇大広告など不当な方法で医薬品の販売を拡大した製薬企業に課徴金を支払わせる新たな制度について、没収する額を売り上げの4・5%とする方針を決めました。従来の罰金よりも支払う額が跳ね上がる可能性があり、再発防止の効果が期待できます。
 通常国会に提出する医薬品医療機器法(薬機法)の改正案に盛り込みます。2021年夏までの施行を目指します。
 医師が処方する医療用医薬品の中には1兆円以上も売り上げるヒット商品がある一方、違反した場合には刑事罰として200万~1億円の罰金があるだけで、抑止効果が乏しいとされていました。厚労省は2013年に発覚した製薬大手ノバルティスファーマの降圧剤「バルサルタン」(商品名ディオバン)のデータ改ざん事件を機に、違法行為で得た利得を徴収する課徴金制度創設を検討。昨年11月の有識者会議で制度創設を提案し、了承されていました。
 当初、一般の商品の不当表示を規制する改正景品表示法と同様に売り上げの3%を検討していました。これに対し、検討段階で「3%では少ない」「製薬企業は一般企業よりも収益率が高い」などの意見が出たため、製薬企業の営業利益率の中央値に相当する4・5%まで引き上げました。課徴金制度が導入されれば、数百億円単位に上る課徴金を支払うケースが出る可能性もあります。
 課徴金の納付命令を出せるのは厚労省と都道府県で、業務命令などの行政処分で十分な抑止効果が得られていると判断した場合は、納付命令を出さない規定も設けます。さらに、一定の売り上げに達しない場合は、違反があっても納付命令の対象外とすることも検討しています。

 2019年2月27日(水)

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■目の難病「網膜色素変性症」、肝硬変薬で治療 京都大が3月から治験へ [健康ダイジェスト]

 失明の恐れがある目の難病「網膜色素変性症」の臨床試験(治験)を3月1日から始めると、京都大医学部付属病院の池田華子准教授(眼科学)らの研究チームが発表しました。肝臓病で使われている薬を患者に服用してもらい、2025年ごろの保険適用を目指します。
 網膜色素変性症は、網膜の光を感じる視細胞が徐々に失われて視野が狭くなったり視力が低下したりする難病で、国内の患者数は約3万人とされます。進行を予防する有効な治療法はなく、人生の途中で失明する原因として緑内障、糖尿病に続いて3番目に多くなっています。
 研究チームは、企業との共同研究で、3種類の必須アミノ酸を投与することで、マウスの視細胞が死滅しにくくなったことを確認。肝硬変で使われている薬に、これらの必須アミノ酸が含まれていることに着目しました。
 治験では、この薬を、京都大病院を受診する成人患者70人を対象に1年半服用してもらい、効果や安全性を確かめます。
 池田准教授は、「3種類の必須アミノ酸には、視細胞のエネルギー源となる物質を増やす効果があるとみられる。少しでも早く、治療に使えるよう研究を進めたい」と話しています。

 2019年2月27日(水)

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■子宮内膜症による不妊、酵素が原因か 韓国と米国のチームが発表 [健康ダイジェスト]

 子宮内膜症という病気の女性の一部は、不妊症になることが知られています。その原因は不明ですが、韓国とアメリカの研究チームが「特定の酵素の不足が原因ではないか」との研究結果をアメリカの科学誌に発表しました。治療法の開発につながるかもしれないといいます。
 この子宮内膜症は、子宮の内側の壁にしか存在しないはずの組織が子宮以外の場所である腹膜や卵巣などにでき、月経の周期に合わせて発育と出血を繰り返すもの。強い月経痛や慢性の下腹痛、周囲の器官を癒着させて痛みが出るなどの症状があります。生殖年齢にある女性の10人に1人にみられます。
 研究チームは、子宮内膜症と診断され、不妊症でもある女性21人の子宮内膜を調べ、「HDAC3」と呼ばれる酵素が少ないことを発見。さらに、遺伝子操作でHDAC3を持たないマウスを作製し、不妊症になることを確かめました。

 2019年2月27日(水)

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■千葉県で新たに2人がはしかに感染 県内の患者は8人に [健康ダイジェスト]

 千葉県茂原市の病院ではしか(麻疹=ましん)の患者への対応に当たった看護師など県内の2人がはしかに感染していたことが27日、新たにわかりました。
 千葉県によりますと、はしかの感染が確認されたのは茂原市の公立病院に勤務する30歳代の女性看護師と市川市に住む30歳代の女性の2人です。
 このうち女性看護師は2月10日、夜間救急外来を受診したはしかの女性患者を対応した後、25日の夜に発熱の症状が出て検査の結果、はしかの感染が確認されたということです。
 また、市川市に住む女性は2月21日に悪寒の症状があり、24日に発疹が出てその後、医療機関を受診し26日、はしかの感染が確認されました。この女性は直近に海外渡航歴がなく、どこで感染したか不明だということです。
 2月20日から24日にかけて都営新宿線で本八幡駅から九段下駅まで移動、その後、東京メトロの半蔵門線や東急田園都市線を使って東京都世田谷区の駒沢大学駅まで乗車し、同じ経路で戻っています。
 乗車の時間帯は、20日と21日は午前5時ごろに本八幡駅を出発、午後9時ごろに駒沢大学駅を出発。22日は午前5時ごろに本八幡駅を出発、午後11時ごろに帰宅していますが、この間の詳しい経路は明らかにされていません。23日は午前8時半ごろに本八幡駅を出発、午後8時半ごろに駒沢大学駅を出発。24日は午前9時ごろに本八幡駅を出発、午後4時半ごろに駒沢大学駅を出発したということです。
 千葉県ははしかにかかったことがなかったり、予防接種したかわからない場合などは2回のワクチン接種を検討するよう呼び掛けています。また、はしかが疑われる症状が出た場合には事前に医療機関に連絡した上で、指示に従って受診するよう呼び掛けています。
 これで今年の千葉県内のはしかの患者は8人となりました。

 2019年2月27日(水)

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