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■iCARE、睡眠時無呼吸症候群の検査サービスを開始 フィリップス製の機器を活用 [健康ダイジェスト]

 企業向け健康支援サービスを手掛けるiCARE(アイケア、東京都渋谷区)は、オランダのフィリップスの傘下企業と組んで睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査サービスを開始します。
 フィリップス製の機器を活用し、SASの疑いがある人に病院での受診を促します。SASによる交通事故や労働災害のリスクを抱える運送会社などの利用を見込んでいます。
 健康診断やアンケート調査からSASの可能性がある従業員を抽出し、フィリップス製の機器でSASの簡易検査を実施します。ストレスチェックなどを含むアイケアの既存サービスに、SASの検査を追加します。料金は一人当たり月額400円程度。フィリップス・レスピロニクス(東京都港区)と連携します。
 検査後にはアイケアのスタッフがチャットで結果を説明し、SASの疑いがある人には受診を促します。これまでは企業が検査を実施しても、時間や費用の問題から病院に行く従業員が少なかったといいます。検査後のフォローを手厚くすることで、受診率を高めます。
 SASは、運転手やパイロットの居眠り事故につながる危険性があります。

 2019年2月17日(日)

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■東大など、ブタ体内で人間の膵臓作製へ 糖尿病治療に道 [健康ダイジェスト]

 東京大の中内啓光特任教授や明治大の長嶋比呂志教授らの研究チームは、人間の膵臓(すいぞう)をブタの体内で育てる研究を2019年度にも始めます。4月にも国が動物の体内で人間の臓器を育てる研究を解禁するのを受け、研究計画を東京大の倫理委員会に申請します。将来は膵臓の病気で発症する糖尿病患者に移植して治療につなげるのが狙い。
 動物の体内で作製した人間の臓器を移植して病気を克服する治療は、脳死からの臓器提供が不足する中、新たな治療法として研究が進んでいます。東京大や国の審査を経て研究を実施すれば、国内では初めてとなります。
 日本ではこれまで研究を規制していましたが、海外では研究が進んでいました。このため厚生労働省などは4月にも解禁する方針を決め、動物と人間の細胞が混ざった「動物性集合胚」と呼ばれる受精卵を、動物の子宮に戻して出産できるようになりました。
 研究では、人間のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を活用します。膵臓を作る能力を失わせたブタの受精卵に注入して、人間と動物の細胞が混じった受精卵を作り、ブタの子宮に入れます。胎児まで育てば人間の膵臓を持つブタができます。
 中内特任教授はアメリカのスタンフォード大教授を兼任し、研究が解禁しているアメリカで人間の膵臓を持つ羊を作製する研究を進めてきました。また、ラットの体内でマウスの膵臓を作り、糖尿病になったマウスに移植し治療にも成功しています。
 今回の手法は、心臓や肝臓などさまざまな人間の臓器にも応用可能。中内特任教授は「(臓器移植を必要としている)患者本人の細胞で臓器が作れるiPS細胞には利点も多い」とみており、他人の臓器を使う脳死移植のような拒絶反応が起こりにくく、治療が可能になるといいます。
 ただ、動物による感染症のリスクや倫理問題などがあり、東京大や国などの審査ではこれらの問題を慎重に検討することになります。

 2019年2月17日(日)

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■警視庁の防犯アプリ、ダウンロード16万件突破 行政発アプリでは異例のヒット [健康ダイジェスト]

 警視庁が開発した防犯用のスマートフォン(スマホ)アプリ「Digi Police(デジポリス)」が、人気を集めています。画面タップで防犯ブザーが鳴り響き、痴漢被害者に代わって大声で助けを求めてくれ、登録先に緊急メールを発信します。
 配信を始めたのは2016年ですが、ここにきて利用者が急増。ダウンロード数は16万件を突破し、行政発アプリとしては異例のヒットとなっています。
 「みんなにお勧めしたい警視庁公認アプリ」。1月中旬、短文投稿サイト「ツイッター」でこんなつぶやきが急速に共有されました。切っ掛けは、アイドルグループ「NGT48」のメンバーが自宅マンションに押し掛けてきた男に顔をつかまれた事件の表面化。アイドルグループの運営会社は全メンバーに防犯ベルを配るなどの対策を発表しましたが、インターネット上でファンなどから「不十分だ」との声が相次ぎました。
 そこで注目を集めたのが、デジポリスの「防犯ブザー」機能。緊急時にベルの絵の画面をタップするとスマホの最大音量で電子音が鳴り響き、あらかじめ登録したメールアドレスに通知を送ります。合わせてスマホの位置情報を送ることも可能。
 インターネット上で「防犯ベルより役立つアプリ」として話題になり、1月だけでダウンロード数は約1万3000件と通常の月平均の6倍に達しました。
 「痴漢撃退」機能では、画面に「痴漢です 助けてください」と表示され、怖くて声が出せなくても周囲の人に見せて助けを求めることができます。さらに画面をタップすると、アプリが「やめてください」と大声を上げます。
 ほかにも、不審者の出没情報や警察署の位置などを表示する地図、特殊詐欺の防犯対策を指導する動画などが組み込まれています。   
 警視庁は一層の普及を目指し、3月に大幅な改修を予定。駆け込み先として交番の位置を地図に表示するなど防犯機能を強化します。紺を基調としたホーム画面は、より明るい色調のデザインに変更する方針といいます。
 警察が配信するアプリはほかにもあり、大分県警のアプリは、スマホを車のダッシュボードに固定すると前の車との車間距離を計測し、近付きすぎると音声などで警告します。県内で多い追突事故を減らすため、カー用品メーカーと共同開発しました。
 愛知県警は、飲食店などが不当に高い料金を請求する「ぼったくり」の摘発に力を入れており、条例に基づいて指定した悪質な店の位置を地図上に表示するアプリを配信しています。   
 防犯に詳しい東京未来大の出口保行こども心理学部長は、「多機能なアプリでもわかりにくいものは使われない。若い女性や子供が使いやすいものにすることが重要」と指摘。「デジポリスには、ワンタップで110番できる機能など、さらなる改善を期待したい」と話しています。

 2019年2月17日(日)

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☐用語 アルコール性神経障害 [用語(あ行)]

[バー]アルコールを長期間、過剰に飲み続けることで、神経に起こる障害
 アルコール性神経障害とは、アルコールを長期間、過剰に飲み続けることで、神経のいろいろな部位に起こるビタミン欠乏性の障害。アルコールやその分解産物であるアセトアルデヒドによる毒性と、随伴してよく起こるビタミン欠乏による症状がみられます。
 多量飲酒は1日当たり日本酒3合以上が目安とされ、体重60キログラムの健康男子の1日のアルコール処理能力は、純アルコールで144ミリリットル、すなわち、日本酒で5合、ビールで大瓶5本です。これ以上をほぼ毎日飲み続けていると、常に体の中にアルコールが残っている状態になり、アルコール依存症になる危険性が大です。
 このような場合は、食事をバランスよく摂取することができず、ビタミンB1、B6、B12が不足しがちです。特にビタミンB1がアルコールの代謝のために使われてしまって、慢性的にB1欠乏状態になります。このようなことから、ビタミン欠乏性の栄養障害が神経のいろいろな部位で起こります。
 アルコール性神経障害の症状を示す疾患には、ウェルニッケ脳症、コルサコフ症候群、アルコール性小脳変性症、アルコール性多発神経炎、アルコール性ミオパチー、アルコール性ミエロパチーなどがあります。
 ウェルニッケ脳症とは、ビタミンB1の欠乏のために、脳の働きに障害が起きる疾患です。体内の炭水化物の代謝に必要なビタミンB1の欠乏のみでも発症しますが、長期間のアルコール多飲者やアルコール依存症の人などに多く起こるため、アルコールも複合的に影響して発症すると推測されています。大量のアルコールの摂取によってビタミンB1の腸管からの吸収が障害され、さらにアルコールを多飲する人は食事を摂取しない飲み方をする人が多いためです。
 飢餓による栄養障害は現在では非常に少なくなりましたが、インスタント食品の偏食による栄養の偏りや、摂食障害、妊娠悪阻(つわり)などもビタミンB1の欠乏を招いて、ウェルニッケ脳症を発症する要因になります。
 脳内の非常に特異的な場所である乳頭体(にゅうとうたい)、中脳水道周囲、視床などが、病変の好発部位となります。従って、症状も特徴的であり、急性期には眼球運動障害、運動失調、意識障害の3主要症状が現れます。
 眼球運動障害は、外直筋(がいちょくきん)まひのために目の玉が一点を見詰めたまま動かなくなることが多く、瞳孔(どうこう)の異常などを起こす内眼筋まひはまれです。回復してくると、眼球が自動的に一方向に素早く動いてからゆっくりと元の位置に戻る水平眼振が起こり、物が2つに見える複視やめまい感が自覚されます。
 運動失調としては、小脳の働きが悪くなるために、立ったり座ったりした時に体がふらついて倒れたり、歩行がおぼつかなかったり、手足を思うように動かせなくなるといった症状が急性に起こります。
 意識障害としては、無欲、注意力散漫、すぐに眠ってしまう傾眠といった軽い意識障害から昏睡(こんすい)まで、さまざまな程度に起こります。思考や行動が乱れる錯乱、意識混濁に加えて幻覚や錯覚がみられるせん妄が、前面に出ることもあります。
 慢性期になると、ウェルニッケ脳症はコルサコフ症候群に移行し、場所や時間がわからなくなる見当識(けんとうしき)障害、健忘、記銘力や記憶力の障害など、いわゆる物忘れの症状が主体となります。
 長期間のアルコール多飲者が、通常の酔っ払った状態とは異なる意識状態の異変を感じたら、ウェルニッケ脳症、コルサコフ症候群を疑うことが重要で、早急に救急患者として医療機関を受診することが大切です。
 そのほか、アルコール性神経障害の症状を示す疾患であるアルコール性小脳変性症は、立ったり座ったりした時に体がふらついて倒れたり、歩行がおぼつかなかったり、ろれつが回らず言葉をうまく発音できないといった症状が現れます。
 アルコール性多発神経炎(末梢〔まっしょう〕神経炎)は、いわゆる脚気(かっけ)で、ビタミンB群やニコチン酸の欠乏のために、心臓の弱まりにより下肢のむくみが、末梢神経障害により上下肢のしびれが起きます。足先のジンジンとした異常感覚や痛みなどを初発症状として、手足の筋肉の脱力、転びやすい、走りにくいなどの症状を来します。
 アルコール性ミオパチーは、横紋筋融解や低カリウム血症により筋肉が障害され、筋痛、筋力低下、筋委縮などから起立歩行障害などを来します。
 アルコール性ミエロパチーは、脊髄(せきずい)が障害されます。
[バー]アルコール性神経障害の検査と診断と治療
 内科、神経内科の医師による診断では、問診して飲酒量が多ければ、末梢血検査、肝機能検査、血中ビタミン濃度測定、末梢神経伝導検査、脳のMRI(磁気共鳴画像)検査などを行い、アルコールまたはビタミン欠乏症によるどの疾患が起こっているのかを明らかにすることができます。
 内科、神経内科の医師による治療では、飲酒をやめ、ビタミンB1、B6、B12を補給するとよいのですが、急性期はアルコール性の胃炎が起こっていて吸収が悪く、特にウェルニッケ脳症では、救急処置として、ビタミンB1を500ミリグラムくらい大量に7日間ほど静脈注射で投与します。眼球運動障害や眼振は2日ほどでよくなります。
 その後は、経口的にビタミンB複合体を150ミリグラムくらい1カ月ほど投与すると、アルコール多飲と栄養障害のために体内で不足していたビタミンが補給されます。
 ウェルニッケ脳症の場合、眼球運動障害、運動失調、意識障害の典型的な3主要症状が現れた時には、治療を行っても後遺症を残すことが多いため、できる限り早期に診断し、早期に治療を開始することが極めて重要です。ビタミンB1を静脈注射すると、眼球運動障害は迅速に改善します。しかし、運動失調や記憶障害などの改善は単純ではなく、回復の度合は症状の現れた期間が長引くほど悪化します。
 そして、バランスのよい食事を勧めます。精神的な不安を除くために、解決できる問題は医師に誠実に相談相手になってもらうことが大切です。アルコールを多飲する人の中には、家庭や仕事の上で問題を抱えている場合があるので、よく話を聞いて相談に乗ってあげる友人や医師が必要です。禁酒をして、場合によっては断酒会に入ってもらうこともあります。

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