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■オリンパス、内視鏡AI診断プログラムを3月発売 昭和大や名古屋大などが開発 [健康ダイジェスト]

 オリンパスは25日、大腸がんの早期診断を支援する人工知能(AI)のプログラムを3月8日に発売すると発表しました。同社製の内視鏡と組み合わせて使い、撮影したポリープの画像を解析。後にがんになる恐れがあり、切除する必要があるポリープの可能性を数値として表示します。
 内視鏡を用いた診断の経験が浅い医師らが使えば、その場で正しい治療法を判断しやすくなると期待できます。
 診断プログラム「エンドブレイン」は、昭和大横浜市北部病院、名古屋大大学院、富士ソフト傘下のサイバネットシステムが開発。オリンパスが、最大約500倍に拡大して観察できる同社製の内視鏡と組み合わせて販売します。プログラムの価格は450万円。3年間で約260台を販売し、関連機器と合わせて30億円の売り上げ規模を見込みます。
 大腸で発見されるポリープには切除する必要がある「腫瘍性ポリープ」とそうでないものがありますが、内視鏡の観察で判断がつかないものは通常、組織を採取して精密な検査に回します。ただ切除する必要のないポリープも多く持ち込まれるため、検査を担当する医師の業務量が増えているといいます。
 熟練医以外もAIのプログラムを参考に判断できれば、医療現場の人手不足解消につながる可能性もあります。
 開発に携わった昭和大横浜市北部病院の工藤進英消化器センター長は、「内視鏡検査を行う医師の中には初心者もいて、本来は切除しなくてもいいポリープも切除するなど、患者にも医療現場にも負担になっていた。それを解決できる手段として、AIを活用するというのは、医療の一つのステップアップだと感じている」と話しています。

 2019年2月25日(月)

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■ノバルティス、日本で重症の患者向け花粉症薬 今秋にも発売へ [健康ダイジェスト]

 スイス製薬大手のノバルティスは2019年秋にも重症の花粉症患者向けの医薬品を国内で販売します。花粉症向けとしては世界で初めての「抗体医薬」で、高い治療効果が期待できます。気管支ぜんそくの薬として発売済みの薬を花粉症治療薬として、改めて承認を得ます。
 販売するのは「ゾレア」という薬で、医師が処方し医療機関で注射して使います。ノバルティスは日本で臨床試験(治験)を進め、花粉症薬としての有効性が認められました。今年秋にも承認され販売する見込み。
 対象となる患者は、花粉症で一般的に処方される抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬などの既存薬を使っても十分に効果が得られない成人の重症患者。国内の最終段階の治験では、こうした患者に上乗せ投与することで鼻や目の症状の改善効果がみられました。
 ゾレアの薬価は75ミリグラム1本で約2万3000円で、使用する本数は体重や症状によって月1~16本と大きく異なります。そのため患者の自己負担額もさまざまとなりますが、多くのケースで3万円前後になるもよう。
 既存薬で効果が不十分な重症患者は、国内に200万~300万人いると推定され、ビジネスパーソンや女性の治療ニーズが高くなっています。
 ノバルティスは2002年にも日本だけを対象に最終段階の治験を実施しましたが、当時は抗体医薬が最新の医薬品だったこともあり、承認申請を断念した経緯があります。今回、改めて治験をやり直し、有用性を証明しました。
 抗体医薬はバイオ医薬品の一種で、疾患の原因をピンポイントで抑えられるのが特徴。重症疾患の治療によく用いられ、昨年には重いアトピー性皮膚炎に使える抗体医薬が登場しました。

 2019年2月25日(月)

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■吸うと高揚「シバガス」、箱に400本 密輸の容疑で都内の大学生逮捕 [健康ダイジェスト]

 「シバガス」とも呼ばれ、吸い込むと高揚感が得られる指定薬物の「亜酸化窒素」を密輸しようとしたとして、東京都内の男子大学生が逮捕されました。大学生が注文しオランダから届いた段ボール箱には、ガスを詰めた小型のボンベが400本以上入っていたということで、警察は転売目的だった疑いもあるとみて調べています。
 逮捕されたのは東京都町田市の大学生、松下洋介容疑者(22)で、警察によりますと、一昨年12月、国の指定薬物になっている亜酸化窒素が入った小型のボンベ2本をオランダから航空貨物便で密輸しようとしたとして、医薬品医療機器法違反の疑いが持たれています。
 亜酸化窒素はシバガスとも呼ばれ、医療現場で麻酔として使われていますが、吸い込むと高揚感が得られるため「笑気ガス」ともいわれて乱用が懸念され、3年前から所持や販売などが禁止され、罰則は3年以下の懲役または300万円以下の罰金となりました。
 今回、税関の検査で見付かり押収された段ボール箱にはガスの詰まった小型ボンベが400本以上入っており、警察の調べに対し松下容疑者は「旧正月に訪れた中国で吸った。日本でも吸いたくてネットで注文した」などと容疑を認めているということです。
 警察は、密輸しようとした量が多いことから転売目的だった疑いもあるとみて詳しく調べています。

 2019年2月25日(月)

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■千葉県で消防隊員がはしか感染 患者救急搬送で感染か [健康ダイジェスト]

 千葉県内で、2月に入って、はしかの患者を救急搬送した消防隊員がはしかに感染していたことが確認されました。
 千葉県によりますと、はしかの感染が確認されたのは、千葉県茂原市にある長生郡市広域市町村圏組合消防本部に所属する30歳代の男性隊員です。
 2月10日に発熱などの症状を訴え、その後、はしかの感染が確認された女性の患者を救急車で搬送した後、23日に自分も発熱の症状が出たため同県鴨川市の医療機関を受診し、24日、遺伝子検査ではしかに感染したことが確認されたということです。
 男性隊員は発症する前日の22日以降、救急車には乗車せず、公共の交通機関も利用していませんが、千葉県は受診先の医療機関などで男性隊員に接触した可能性のある人などに症状がないか、経過を観察しているということです。

 2019年2月25日(月)

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■川崎市で東南アジアから帰国した男児がはしか感染 電車や商業施設を利用 [健康ダイジェスト]

 今月、海外から帰国した川崎市に住む幼い男児がはしかに感染していたことがわかり、男児が発症後に商業施設や電車を利用していたことから感染が広がる恐れがあるとして市が注意を呼び掛けています。
 川崎市によりますと、はしかに感染していることがわかったのは市内の3歳未満の男児です。
 この男児は東南アジアから帰国した1週間後の2月18日に発熱の症状が出た後、23日、医療機関ではしかと診断されました。
 男児は発熱の症状が出た翌日の19日、熱が下がったことから午後6時から8時ごろまで川崎区小田栄の「イトーヨーカドー川崎店」のフードコートやゲームコーナーを利用したほか、20日にはJR京浜東北線の川崎駅から東京駅、JR山手線の東京駅から御徒町駅、さらにJR上野東京ラインの上野駅から川崎駅まで利用したということです。
 川崎市では、はしかの感染が広がる恐れがあるとして同じ商業施設や経路を利用した人に対し、症状が現れた場合には事前に医療機関に連絡した上で、指示に従って受診することや受診する際は公共交通機関を利用しないことなどを呼び掛けています。

 2019年2月25日(月)

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■免疫抑制剤使用の子供に安全にワクチン接種を 小児科医師が協力して臨床研究へ [健康ダイジェスト]

 免疫を抑える薬を使っているため、水ぼうそう(水痘)などのワクチンを接種できない子供たちが接種を見送った後に感染症で死亡した事例が報告されていることから、全国の専門の医師が協力して、安全にワクチンを使用する方法を検討する臨床研究が始まることになりました。
 難病の治療や移植手術などで免疫抑制剤を使っている場合、水ぼうそうなどの一部のワクチンは、接種するとその感染症を発症してしまう恐れがあり、原則使用できないことになっていますが、ワクチン接種を見送った後に子供が水ぼうそうで死亡する事例が起きています。
 このため、全国各地の小児科の医師などが協力して、安全にワクチンを接種する方法を検討する臨床研究を3月から始めることになりました。
 対象となるのは、腎臓の機能が低下するネフローゼ症候群という病気や、臓器移植を受けた後の治療で免疫抑制剤を使用している子供などで、およそ2000人を選びます。ワクチンの接種は、専門の医師が免疫の状態を細かく検査するなどして、慎重に実施するということです。
 臨床研究の責任者を務める国立成育医療研究センターの亀井宏一医師は、「すべての患者に接種してよいわけではないが、問題のない子供には接種の機会を作れるようにしたい」と話しています。
 ワクチンの中には、生ワクチンと呼ばれる毒性を弱めているものの感染する能力がある病原体を使ったものがあります。健康な人は生ワクチンを接種しても毒性が弱いので、重い症状は出ずに免疫ができるため、その病気を予防することができます。しかし、免疫抑制剤を使用していると、毒性が弱い病原体であっても感染して発症してしまう可能性があるため、原則として生ワクチンの使用は禁忌とされ、接種できないとされています。
 その一方で、2012年までの10年間に、免疫抑制剤を使っているためにワクチンを接種できなかった3人の子供が、水ぼうそうを発症して死亡したことがわかっています。
 臨床研究を行う医師は、こうした事例について、水ぼうそうのワクチンを安全に接種できれば防ぐことができた可能性があると考えています。
 今回の臨床研究で、免疫抑制剤を使用している子供にワクチンを接種する時には、事前に免疫の状態を調べて、生ワクチンで重症化する恐れが低いことを確認したり、症状が出た時にすぐに対処する態勢を整えたりして、慎重に実施したいとしています。

 2019年2月25日(月)

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☐用語 オクロノーシス [用語(あ行)]

[喫茶店]軟骨組織、線維組織に黒色の色素が沈着する病態
 オクロノーシスとは、黒尿(こくにょう)症とも呼ばれるアルカプトン尿症の発病者にみられる病態で、軟骨組織、線維組織に黒色の色素が沈着する症状。組織黒変症とも呼ばれます。
 黒尿症とも呼ばれるアルカプトン尿症は、生まれ立ての新生児の汗や尿中にホモゲンチジン酸(アルカプトン)が排出され、放置すると酸素と反応して黒変する疾患で、先天性アミノ酸代謝異常症の一つです。
 ホモゲンチジン酸酸化酵素(ホモゲンチジン酸ジオキシゲナーゼ)の欠損によるまれな疾患で、常染色体劣性遺伝の形を取ります。発症頻度は、新生児300万人~500万人に1人。
 ホモゲンチジン酸酸化酵素は、必須(ひっす)アミノ酸の一つであるフェニルアラニンや、非必須アミノ酸の一つであるチロシンの中間代謝物であるホモゲンチジン酸を分解して、アセト酢酸やフマル酸を生じます。この肝臓や腎(じん)臓などの臓器にある触媒酵素が欠損すると、ホモゲンチジン酸の重合体がそのまま汗や尿中に排出されます。
 放置すると自然酸化によって汗や尿が黒色を示すのが特徴で、新生児のおむつが黒色に変化していることで、アルカプトン尿症に気付くこともあります。
 また、ホモゲンチジン酸が軟骨組織やその他の結合組織に長期にわたって沈着することで、成人以降にオクロノーシスや関節症を起こします。
 オクロノーシスは組織黒変症とも呼ばれ、30歳以降に現れ始めて、30歳代後半から40歳代に多くみられます。ホモゲンチジン酸の重合体が結合組織に沈着した場合に現れ、初めは目や耳に灰色がかった青い色素の沈着が認められ、年齢が進むと全身の軟骨組織、線維組織に黒色の色素の沈着が及びます。
 関節症は、20歳代から現れます。ホモゲンチジン酸の重合体が関節軟骨組織の構成成分である膠原(こうげん)線維に黒く沈着すると、軟骨は正常の弾力を失い、もろい細片となって、関節の退行変性が進行します。関節の滑膜に、この色素を含む軟骨片が沈着して腫瘤(しゅりゅう)を作ることもあります。
 30歳代には、脊椎(せきつい)関節の運動制限、時に痛みが現れます。次いで、膝(ひざ)、肩、股関節(こかんせつ)など全身の大きな関節が侵されます。重篤で病期が長い場合には、脊椎が強直化して、寝たきりの生活を余儀なくされる場合もあります。
 その他の症状として、大動脈弁や僧帽弁の石灰化や閉鎖不全、大動脈拡張、腎臓結石、前立腺(ぜんりつせん)結石が生じることもあります。
 オクロノーシスは、中年期以後に関節症あるいは脊椎症を呈して病院を受診し、偶然に発見されることが多くなっています.
[喫茶店]オクロノーシスの検査と診断と治療
 小児科の医師による診断では、尿検査を行い、尿中のホモゲンチジン酸(アルカプトン)が高値であることから、アルカプトン尿症と確定します。発病者のホモゲンチジン酸の1日排出量は、通常1~8グラムとなります。
 整形外科の医師による成人以降に起こるオクロノーシスや関節症の診断では、X線(レントゲン)検査を行い、関節軟骨の黒色化、脊椎や腰椎、膝関節などの石灰化が認められれば確定できます。肝臓や腎臓の一部を切り取って、顕微鏡で組織検査をする生検を行い、ホモゲンチジン酸酸化酵素の欠損を証明することもあります。
 循環器科、外科、泌尿器科などの医師による心臓の合併症、泌尿器の合併症の診断では、X線(レントゲン)検査、心エコー検査、超音波検査、CT検査、MRI検査などを行い、大動脈弁や僧帽弁の石灰化や閉鎖不全、大動脈拡張、腎臓結石、前立腺結石が認められば確定できます。
 小児科の医師による治療は、残念ながらアルカプトン尿症の有効な治療法が見付かっていないため、色素の沈着を抑えると考えられているビタミンCを投与します。フェニルアラニン制限食、低チロシン食を摂取する治療法もありますが、長期間厳格に実施することはむしろ危険とされます。
 整形外科の医師によるオクロノーシスや関節症の治療では、アルカプトン尿症の若年患者に対して関節症の重症化を避けるため、脊椎や大きな関節に負担となる重労働や衝撃の大きいスポーツなどを回避することを勧めます。関節症による運動制限に対して、外科的な切除術、人工関節置換術を行うこともあります。
 循環器科、外科、泌尿器科などの医師による治療では、外科的処置が行われることもあります。
 常染色体劣性遺伝の形を取るアルカプトン尿症の唯一の予防策は、血族結婚を避けることです。

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■iPS細胞で「ミニ肝臓」、重症乳児に移植計画 横浜私立大が研究申請へ [健康ダイジェスト]

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)から「ミニ肝臓」を作製し、重い肝臓病の乳児に移植する臨床研究計画について、横浜私立大の研究チームが、夏にも再生医療を審査する慶応大の委員会に申請する方針であることが23日、わかりました。2020年度の移植を目指しています。
 谷口英樹教授、武部貴則准教授らの研究チームは、iPS細胞から「肝臓前駆細胞」「血管内皮細胞」「間葉系(かんようけい)細胞」という3種類の細胞を作製し、組み合わせて肝臓の機能を持つ組織「ミニ肝臓」(直径約0・15ミリ)を作製。大量に移植して肝臓の機能を補います。
 iPS細胞を使う臨床研究で移植する細胞数は、慶応大の脊髄(せきずい)損傷で約200万個、大阪大の心不全治療の心筋は約1億個。今回は数億個と大幅に多くなっています。
 研究チームはすでに重篤な肝疾患を発症する免疫不全のマウスに移植し、肝組織が作られて治療効果があったことを確認しました。
 計画では、生まれ付き肝臓で有毒なアンモニアを分解できない難病「OTC欠損症」の乳児が対象で、5人を想定しています。患者は国内で数百人とされています。治療には肝臓移植が必要なものの、安全面から生後数カ月たたないと臓器まるごとの移植はできません。ミニ肝臓はその間の「橋渡し」の役割を担うといいます。
 研究チームは、大人の肝硬変の治療への活用も目指しています。肝臓のような複雑な臓器全体を作るのは非常に難しいといいますが、ドナーが少なく提供臓器が不足しているため、作製も視野に入れています。
 谷口教授は、「臨床研究で安全性を確認し、将来的に臓器移植に代わるものにしたい」と話しています。
 細胞は京都大iPS細胞研究所から提供を受け、他人由来のため拒絶反応を抑える免疫抑制剤を使います。横浜市立大でミニ肝臓を作製し、国立成育医療研究センターで移植します。
 専門性が高いため、グループは再生医療の経験が豊かな慶応大の委員会で、計画を審査してもらう予定。
 OTC欠損症の乳児を対象にした治験は、国立成育医療研究センターも使われない受精卵から作るES細胞を使い、年内の実施を見込んでいます。ES細胞は肝細胞にして移植するのに対し、横浜私立大の研究は肝臓の役目を果たす組織を作った上で移植します。

 2019年2月25日(月)

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■がん薬物療法を理解できる説明書を作成 静岡県立静岡がんセンター [健康ダイジェスト]

 静岡県立静岡がんセンターは21日、複数の抗がん剤を使用するがんの薬物療法について、患者向けの説明書を医師、看護師、薬剤師らの多職種連携でまとめたと発表しました。同センターのホームページで25日から、70療法91冊分のデータを公開しています。
 患者を対象にした全国調査で、治療全般の悩みに占める薬物療法の割合が2003年の19・2%から2013年に44・3%と倍増していたのが切っ掛け。同センターの山口建総長は理由として①薬物療法の7~8割が外来で実施され、患者が副作用と自宅で向き合うことが多い②分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤といった新しい薬剤の登場と併用の増加③術前・術後に投与の機会が増えた、を挙げました。
 一方、病院では医師は治療方針、薬剤師は薬の説明、看護師は日常生活の注意と分担してバラバラに説明することが多く、患者が自分の治療の状況を把握しにくいという課題がありました。また、製薬会社の説明書も、自社の単剤使用に限られるという難点がありました。
 説明書は従来の説明書の欠点に対応するもので、「胃がん オプジーボ療法」「大腸がん ゼローダ+エルプラット療法」など療法別に、使用する薬剤の説明、副作用の種類と発現時期、副作用への対処法を1冊にまとめました。
 薬物療法は吐き気、下痢、脱毛など、一つの療法で多いと20種ほどの副作用を伴います。説明書は食欲不振や嘔吐(おうと)、貧血などの症状の現れ方に応じて、「自宅で様子を見て構わない」「すぐに病院に連絡」といった判断の目安を提示。副作用が出やすい時期を一覧表にするなど、治療過程がわかる工夫も施しました。
 静岡県立静岡がんセンターは2012~2015年度に説明書を試作し、患者、医療者から得られた評価を元に改良を加えました。同センターでは2017年3月から説明書を導入し、これまでに約1900人に配布しました。
 編集を担当した同センター研究所看護技術開発研究部の北村有子さんは、「起こり得る副作用を網羅し、患者の安心につながる内容になった。薬物療法上位100を網羅したい」と話しました。山口建総長は、「患者は読み返しながらセルフケアができる。医療者にとっては説明の標準化ができる。副作用のレベルに応じて対処できるので、医療安全にも役立つ」と話しています。
 著作権は放棄し、25日から誰でもダウンロード(URLはhttps://www.scchr.jp/information-prescription.html)できます。

 2019年2月25日(月)

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