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■アメリカで死亡事故多発のベビーベッド470万台をリコール 日本でも通販などで流通 [健康ダイジェスト]

 アメリカの大手ベビー用品メーカーが販売し日本でも流通するベビーベッドで、乳幼児の死亡事故が多発していたことがわかり、メーカーはおよそ470万台をリコールし、直ちに使用をやめるよう呼び掛けています。
 これはアメリカの大手ベビー用品メーカーの「フィッシャープライス」が販売する「ロックン・プレイ・スリーパー」という製品で、日本でもインターネット通販などで流通しています。
 この製品についてアメリカの消費者製品安全委員会は12日、乳幼児が寝返りを打って死亡する事故が起きていると明らかにし、死亡者数は2009年の販売開始以降、これまでに30人を超えているということです。
 このベッドは揺りかご状の布製の寝台が、スタンドで支えられてゆらゆら揺れる構造になっていて、メーカーでは使用の際には乳児をベルトで固定し、使用できる時期は「寝返りを打つようになる前まで」としています。
 しかし、死亡したケースではベルトで固定せずに寝かせていたために、乳幼児が寝返りを打っていたということで、消費者団体は死因は窒息死などだったと指摘しています。
 これを受けてメーカーは12日、声明で「安全性を最優先に考えてきたが、この数日、製品に疑義が生じた」としてリコールを発表しました。
 リコールの対象はおよそ470万台で、メーカーではリコールと返金の手続きを急ぐとともに、ベッドを持っている場合は直ちに使用をやめるよう呼び掛けています。

 2019年4月14日(日)

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■新在留資格、フィリピンで初の試験を実施 介護分野対象 [健康ダイジェスト]

 外国人就労を拡大するため、日本が創設した新在留資格「特定技能」の初の試験が13、14日、フィリピンの首都マニラのアテネオ大学で行われました。介護業が対象で、受験の受け付けが始まった3月20日に定員の125人に達し、関心の高さをうかがわせました。合格者は夏ごろにも来日する見通しです。
 14日も朝から20歳代前半とみられる若い受験者らが受験会場近くに集まり、参考書などに目を通していました。試験はパソコンを使い、介護の基本などを問う全45問、介護に関する日本語能力を測る全15問に答えます。試験時間は計90分。ほかに業種共通の日本語試験も受けます。結果は1カ月後をめどに受験者にメールで通知し、ウェブサイトにも掲載する予定。
 受験者の性別の内訳は男性が43人、女性が82人。受け付け開始日に定員に達したことから、政府は当面の試験日程を急きょ増やしました。5月下旬から6月下旬にかけて試験を3回実施し、定員は計745人程度とする予定です。フィリピンはおよそ1000万人が海外で働く出稼ぎ大国で、新たな行き先として日本の人気が高まりそうです。
 政府は1日、出入国管理法を改正し、人手不足が深刻な14業種で外国人労働者の就労を認める特定技能を導入しました。技能と日本語の試験に合格するなどの条件を満たすことで、通算5年間在留可能なビザを発給します。5年間で最大約34万5000人の受け入れを見込み、外国人材の活用で労働力不足の緩和につなげたい考えです。
 試験はフィリピンを皮切りにネパールやミャンマーなど他の受け入れ対象の8カ国でも実施し、業種も農業や外食などに順次拡大する方針。14日には、日本に滞在する外国人向けに東京都など国内7カ所で宿泊業を対象に試験が行われました。
 ただ、送り出し国の対応が順調に進んでいるとはいい難く、フィリピンでは14日、地場の人材仲介会社の担当者は「受験受け付けが始まったことが周知されず、申し込みすらできなかった人材会社がたくさんある」と話しました。一部の国では悪質な仲介業者をいかに排除するかを巡って日本と結ぶ協定の交渉が進んでおらず、準備に遅れもみられます。
 関心も必ずしも高いとはいえません。インドネシアでは、出稼ぎ労働者の多いシンガポールやマレーシア、香港などと比べ、日本に関する情報が少なく、シンガポールにいるインドネシア人家政婦は「日本には興味があるが遠い」と話しています。ミャンマーでは、今のところ試験の日程が具体化せず、人材会社は対応しあぐねています。

 2019年4月14日(日)

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■オランダの医師、体外受精に自らの精子を使用 49人出産、本人は2年前に死亡 [健康ダイジェスト]

 オランダで不妊治療クリニックの院長だった男性医師が、治療を受けた女性に無断で体外受精に自分の精子を使い、49人の子供を産ませていたことがわかりました。男性医師はほかにも子供を産ませていた可能性があり、調査が進められています。
 この男性医師は、オランダのロッテルダム近郊にあった不妊治療クリニックの院長だったヤン・カールバート氏で、2年前の2017年に89歳で死亡しました。また、クリニックは不正が報じられた後、2009年に閉鎖されています。
 このクリニックで不妊治療を受け、体外受精で産まれた子供本人やその両親が、子供達と男性医師の容姿が似ていることに気付き、医師の遺族を相手に裁判を起こして関係性を明らかにするよう求めていました。
 その結果、男性医師のDNAの提供を受けて鑑定を進めたところ、49人の子供について血縁上の親子関係が認められたということです。
 クリニックは1980年代から90年代にかけて地域最大の精子バンクとして知られていたということで、このころに産まれた子供達はすでに20歳代から30歳代になっています。
 子供やその両親を支援するNGO「ディフェンス・フォー・チルドレン」では、男性医師が治療を受けた女性に無断で、選ばれた提供者の精子ではなく自分の精子を体外受精に使っていたとしていて、医師がほかにも子供を産ませていた可能性があることから、クリニックを利用した人達に検査を呼び掛けるなど調査が進められています。
 複数のヨーロッパメディアによると、男性医師は生前、クリニックの院長だった時代に約60人の子供をもうけたことを認めていたとされます。ほかにも、さまざまな提供者の精子に自分の精子を混ぜたことや、提供者に関する書類不正を行ったことを認めていたといいます。

 2019年4月14日(日)

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■パーキンソン病患者の脳にたまる物質検出 大阪大チームが成功 [健康ダイジェスト]

 大阪大学などの研究チームが12日、パーキソン病の患者の脳内にたまる物質を「脳脊髄(せきずい)液」から見付ける方法を開発したと、イギリスの科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表しました。この物質は発症の10年以上前から患者の脳にたまり始めると考えられており、新たな診断方法に活用できる可能性があるといいます。
 パーキンソン病は脳内の神経細胞が減少し、手の震えや体のこわばりなどの症状が出る神経の難病。患者の脳には「αシヌクレイン」というタンパク質が異常な状態でたまることが知られています。病気が進行するほどタンパク質が増えるものの、脳内にあるため患者が生きている間に直接調べることはできませんでした。
 そこで、研究チームは脳から腰へ伸びている脊髄を囲む「脳脊髄液」という液体に注目。患者44人の腰に針を刺して液を採取したところ、液にタンパク質が含まれていました。さらに、別の検査結果と照らし合わせると、タンパク質が多いほど病気が進行している可能性が高いこともわかりました。
 パーキンソン病の患者は国内では約16万人いると見なされ、高齢化に伴い、増えているとされます。
 大阪大の角田渓太医師(神経内科)は、「現在は症状などから、はっきりした段階で判断しているが、より簡単に早く診断できる可能性がある。異常なタンパク質が凝集するのを抑える薬を開発する際にも活用できる」と話しています。

 2019年4月13日(土)

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■エボラ出血熱の死者750人を超える コンゴ民主共和国 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は12日、昨年8月1日に流行宣言が出されたアフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)におけるエボラ出血熱による死者が750人を超えたと発表しました。
 WHOによると、今月9日現在で、同国東部の北キブ州と隣のイトゥリ州で1200人近くの患者が報告され、751人が死亡しました。
 WHO憲章に基づく国際的な健康危機管理の法的枠組み、国際保健規則の緊急委員会は昨年10月、コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱流行を「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言することを見合わせましたが、その後に憂慮すべき事態となったため、状況を見直すことを決定していました。
 赤十字社は流行の拡大が加速していると指摘し、国際医療支援団体「国境なき医師団」はエボラ出血熱流行を抑える国際的な対応が遅れていると警告しています。
 コンゴ民主共和国では、武装勢力の活動で治安が悪い上、一部の地域で治療への抵抗もあることから、エボラ出血熱の拡大抑制策が妨げられています。

 2019年4月13日(土)

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■トリカブトの根から神経障害性疼痛を改善する成分発見 名古屋市立大 [健康ダイジェスト]

 名古屋市立大大学院薬学研究科の牧野利明教授(生薬学)らの研究チームが、神経の損傷で起きる慢性的な激しい痛み「神経障害性疼痛(とうつう)」を抑える化合物を、毒草で知られるトリカブトの根から発見しました。より効果的な治療薬の開発につながることが期待され、国際民族薬物学会が発行する「ジャーナル・オブ・エスノファーマコロジー」の8日付電子速報版に、研究成果が掲載されました。
 神経障害性疼痛は、切り傷や抗がん剤の副作用などで神経が傷付けられると発症し、ドアノブに触っただけ、風に当たっただけ、水に触れただけなどの弱い刺激を痛みとして感じてしまうため、日常生活が困難となります。国内の患者は、600万人以上と推計されます。モルヒネなど既存の鎮痛薬が効きにくく、効果的な治療薬が求められています。
 牧野教授らの研究チームは、鎮痛薬の一つとして知られるトリカブトの根を加熱減毒処理した市販生薬「加工ブシ」に注目。これまでの動物実験で神経障害性疼痛に有効とのデータはあったものの、どの成分が作用しているのか不明でした。
 今回、マウスを用いた実験で加工ブシに含まれる化合物「ネオリン」により、神経障害性疼痛が改善することが判明。抗がん剤の成分を注射して疼痛を起こしたマウスにネオリンを加えると、数日で改善傾向を示したといいます。
 トリカブトは株によってネオリン含有量にばらつきがあり、その要因はわかっていません。牧野教授は、「有効成分がわかったので、含有量の多いトリカブトを見付け、より効果的な治療薬を作りたい」と話しています。

 2019年4月13日(土)

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■強制不妊救済法案が衆院通過 4月中に成立へ  [健康ダイジェスト]

 旧優生保護法(1948~1996年)に基づいて不妊手術を受けた被害者の救済法案が、11日の衆院本会議で全会一致で可決され、参院に送付されました。4月内に成立し、大型連休前後に施行される見通しです。
 施行されれば、その時点で生存している被害者に1人当たり320万円の一時金が一律に支給されます。救済法案は、与党のワーキングチームと超党派の議員連盟が議員立法としてまとめ、冨岡勉・衆院厚生労働委員長による提案で提出されました。
 救済法案の前文には、「多くの方々が、生殖を不能にする手術または放射線の照射を強いられ、心身に多大な苦痛を受けてきた。我々は、それぞれの立場において、真摯(しんし)に反省し、心から深くおわびする」と明記しました。冨岡氏は衆院本会議で「我々」の意味について、「旧優生保護法を制定した国会や、執行した政府を特に念頭に置くものだ」と説明しました。
 一時金は、被害者本人が請求し、厚生労働相が認定した際に支給します。手術記録がない場合などは、厚生労働省に置く有識者審査会の審査結果を基に認定の可否を決めます。

 2019年4月13日(土)

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