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■脊髄損傷の新治療法、保険適用で今月から開始 札幌医科大 [健康ダイジェスト]

 背骨の中の神経が事故などで傷付いて手足が動かせなくなる脊髄損傷の患者に、患者自身の特殊な細胞を利用して症状を改善させる治療が国に条件付きで承認されたため、札幌医科大学では公的な医療保険を適用した治療を今月から開始することになりました。
 この治療法は、札幌医科大学などが開発したもので、事故などで脊髄が傷付き手や足を動かせなくなった脊髄損傷の患者を対象に、患者の体内から取り出した「間葉系幹細胞」と呼ばれる特殊な細胞を培養して増やし、1億個ほどを血液中に戻して症状の改善を図ります。
 国は昨年、医療製品として、今後7年以内に改めて有効性を検証することなどを条件に承認したことから、札幌医科大学は今月中旬から公的な医療保険を適用して患者の受け入れを始めることになりました。
 対象となる患者は、脊髄を損傷してからおおむね1カ月以内の重症患者に限られ、当面は年間100人程度を対象に行うということです。
 間葉系幹細胞を供給する医療機器会社は、来年度以降、ほかの医療機関でも治療が行えるように体制を整えたいとしています。
 この治療法を開発した札幌医科大学の山下敏彦教授は、「患者の『もう一度歩きたい』という思いに応えられる可能性がある非常に大きい治療だ」と話しています。

 2019年5月4日(土)

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■エボラ出血熱の死者1000人超す コンゴ民主共和国 [健康ダイジェスト]

 アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)東部でエボラ出血熱が流行している問題で、現地の保健省は3日、昨年8月1日に流行宣言が出されてからの死者数が1000人を超えたと発表しました。現地の治安が悪化しており、感染の封じ込めを妨げているといいます。
 イルンガ保健相は同日夜、疑いも含めたエボラ出血熱による死者が1008人(確定例942人、可能性例66人)に上ったと説明。2014~2016年に西アフリカのリベリアなど3カ国で流行し、1万1300人の感染者が亡くなって以来、最多の死者数になっています。
 世界保健機関(WHO)などによると、感染者はコンゴ民主共和国東部の北キブ州と隣のイトゥリ州で拡大。周辺は鉱物資源を収入源とする多数の武装勢力が乱立しており、医療物資などの搬送が滞る地域もあるといいます。
 医療従事者を狙った襲撃事案も今年1月から119件発生し、42件は医療施設が襲撃されました。医療従事者の殺害に至るケースも出ています。襲撃を恐れ、医療施設ではなく、自宅にとどまる感染者もいるといいます。
 国境を接しているルワンダやウガンダも警戒を強めており、すでにワクチンを配布しているといいます。
 WHO健康危機管理プログラムのマイケル・ライアン氏は3日、スイス・ジュネーブで開いた記者会見で、「我々は困難かつ危険な状況に対処している」「流行極期が継続するシナリオを予測している」と述べました。

 2019年5月4日(土)

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