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■がん新薬の臨床試験の情報検索が可能に がん研究センターがHP作成 [健康ダイジェスト]

 がんの新しい治療薬を開発するために、医療機関などが患者を募集して行われている臨床試験について、全国の情報を集めたホームページができました。
 国内の製薬会社や医療機関は、がんの新薬を開発するために一定の条件の患者を募集し、薬の有効性や安全性などを調べる臨床試験を行っていますが、これまで、一般の人が網羅的に情報を見ることはできませんでした。
 国立がん研究センターが作成した新しいホームページでは、国内で実施されているがん治療の臨床試験の情報が集められており、年齢やがんの種類などを入力すると、患者が参加できる可能性のある臨床試験を検索できるほか、さらに詳しい情報がほしい時はホームページ上から問い合わせができる仕組みになっています。
 今年4月の時点で31件の臨床試験の情報を集めており、情報は定期的に更新されるということです。
 国立がん研究センター先端医療科の山本昇科長は、「がん患者が、希望する臨床試験に参加できることにつながればと思う」と話しています。

 2019年7月3日(水)

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■パーキンソン病を血液検査で診断し、早期発見も 順天堂大が手法を開発 [健康ダイジェスト]

 順天堂大学の研究チームは、血液検査でパーキンソン病かどうかを診断する手法を開発しました。2日、アメリカの神経学会誌「ニューロロジー」に論文を発表しました。
 研究チームは2年後の実用化を目指すといい、手足の震えなどの症状が出る前に発症するかがわかる可能性があり、治療薬の開発にもつながる成果としています。
 パーキンソン病は高齢者に多い進行性の神経変性疾患で、国内に患者は約15万人いるとされます。脳内の神経伝達物質ドーパミンが減ることで、手足の震えなどが起きて体が動かしにくくなります。症状が出るまでに数年かかり、早期発見は難しく、治療はドーパミンを薬で補うなど対症療法しかありません。
 順天堂大学の服部信孝教授らは、健常者49人とパーキンソン病患者186人の血液をとって調べました。患者では「スペルミン」という物質が血液中に大幅に少なくなっていることを見付けました。また、「ジアセチルスペルミジン」という別の物質の濃度にも着目。健常者に比べて患者での濃度が高く、重症者ほど高くなりました。
 これまでは手足の震えなどの症状から診断していたが、この物質を使えば正確で簡単に診断できるほか、重症度をきちんと判別できます。また、症状が出る前に調べて発症のリスクがわかる可能性があるといいます。
 研究チームは今後、スペルミンを生み出す物質を体内に摂取して症状が出るのを遅らせたり、改善したりする治療薬の開発を進めます。
 服部教授は、「パーキンソン病は脳の病気だが、血液中にある代謝産物にも変化が出ていたことがわかった」と話しています。

 2019年7月3日(水)

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☐用語 気象病 [用語(か行)]

[雨]気象の変化が原因で症状が出現したり、悪化したりする一連の疾患
 気象病とは、気象の変化や一定の気象条件下で、症状が出現したり、悪化したりする一連の疾患。
 体調不良、気分の落ち込み、頭痛、めまい、関節痛、古傷の痛みなどの症状が代表的で、患者数は増加傾向にあり、1000万人以上が悩んでいるとの推計もあります。
 主な原因は、気温や湿度ではなく、気圧の変化です。飛行機に乗ったり、エレベーターで移動したりすると、耳がおかしく感じることがあります。耳の鼓膜の奥には、気圧の変化を感じる内耳という器官があり、脳は内耳から伝わった情報を基に、周囲の環境に体を順応させようとします。
 しかし、内耳のセンサーが敏感に反応しすぎると、わずかな気圧の変化でも脳に過剰な情報が伝わってしまいます。この結果、自律神経が乱れて、体にさまざまな変調が起きます。
 自律神経のうち交感神経が活発になると痛みを感じ、副交感神経が活発になるとだるくなったり眠くなったりします。心臓発作やぜんそくなどの持病が悪化する恐れもあり、軽く考えるのは禁物です。
 気圧の変化が急なほど、気象病の症状が強く出現します。中には気圧が上昇する時に症状を訴える人もいますが、多くの人が症状を訴えるのは気圧が低下する時です。
 特に気象病の症状が出やすい季節は、雨をもたらす低気圧が定期的に通過する春や秋、梅雨時、そして台風が日本付近に接近する晩夏から秋にかけて。冬に低気圧が日本の南岸を通過すると、太平洋側に雪が降ることがありますが、この時に症状を訴える人もいます。
[雨]気象病の治療と予防
 耳鼻科、神経内科、あるいは気象病外来/天気痛外来の医師による治療では、気象病の予兆であるめまいが出るタイミングで、抗めまい薬を服用することが効果的です。抗めまい薬には、内耳のリンパ液の循環をよくする働きがあり、内耳の状態を整えて、内耳のセンサーが敏感に反応するのを抑えます。
 抗めまい薬と同様の「ジフェニドール」などの成分が入った乗り物酔い止め薬を服用するのも効果があります。乗り物酔い止め薬は、薬局などで市販されています。
 漢方薬を使う場合もあります。五苓散(ごれいさん)には、気圧の低下で体内に貯留する水分の循環をよくする作用があり、抗めまい薬と似た効果があります。抑肝散(よくかんさん) には、神経の高ぶりを抑えたりする作用があります。
 気象病の改善に効くとされるツボも、手や足にあります。
 ただ、抗めまい薬などで気象病の元になる持病までは治らず、それぞれの持病に対応した治療が必要なことはいうまでもありません。
 普段から内耳のリンパ液の循環をよくしておけば、自律神経が整い、気象病の予防や改善につながります。その点で、マッサージも有効で、両耳を軽くつまんで、上下横に5秒ずつ引っ張ったり、耳を横に引っ張りながら後ろに回したりします。
 また、家庭用の気圧計などを使って、毎日の天気、気圧、体調の変化を記録し、気象病の症状がいつ出るのかを予測すれば、あらかじめ薬で対処できます。地域ごとに気象病に注意すべきタイミングをスマートフォンなどで知らせてくれるアプリもあります。
 自律神経を整えるためには、十分な睡眠、適度な運動も不可欠で、規則正しい生活を心掛けます。

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■その日最適な化粧液、8万通りから自宅で自動調合 資生堂が本格展開  [健康ダイジェスト]

 資生堂は1日、天候やその日の肌の状態に応じて最適な化粧液を調合する肌ケアシステム「オプチューン」を7月から本格展開すると発表しました。自宅でスマートフォンアプリと専用機器を使って8万通りの組み合わせから最適な化粧液を選べます。月に一定額払えば継続利用できるサブスクリプション型モデルを同社で初めて導入。軌道に乗れば、商品の拡充も視野に入れます。
 月額利用料金は税別で1万円。利用には5種類の化粧液のもとが入った機器と専用のスマホアプリを用意。洗顔後にアプリを通じて肌を撮影し、皮脂量や水分量を測定。その日の天候や花粉の飛散量、寝返りの回数などから導き出した睡眠の質や量などのデータを組み合わせて、その時々の肌に合った化粧液を必要な量だけ自動で調合します。
 化粧液の調合は数秒で完了します。専用機器は同社ブランドサイトで申し込みます。機器の中にある化粧液のもとはインターネット網を通じて管理されており、なくなる直前に自動で送られてきます。オプチューンは2018年春にベータ版のテスト販売を始めましたが、商品の改良などにメドがついたことから、本格的な販売に踏み切ります。
 資生堂ジャパンの杉山繁和社長は、「ソフトウエアのサービス化SaaS(サース)を美容分野でも進め、新市場をつくりたい」と意気込みます。テスト販売では数百人の顧客に対して提供してきましたが、本格展開では30~40歳代の多忙な女性を主要ターゲットにして数千人以上の顧客の獲得を目指します。本格展開で得た顧客のデータは同社の今後の商品開発に生かします。

 2019年7月2日(火)

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