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■シャープ、ゲームで高齢者の認知機能を刺激 8月から介護施設向けに開始 [健康ダイジェスト]

 シャープは8月1日から、高齢者の認知機能をゲームで改善するプログラムの提供を、全国の介護施設を対象に始めます。タッチ式液晶ディスプレーを使って楽しむことで、認知機能を刺激する20種類のゲームを開発しました。
 個々の利用者の状態に対応した訓練計画やプログラムを簡単に作成し、結果の記録や管理もできます。人手が不足する介護業界の業務効率化にもつなげます。
 開始するのは「頭の健康管理サービス」。事前に利用者から聞き取った情報をもとに、記憶力や計算力といった項目ごとの訓練計画を自動で作成し、お勧めのゲームを提案します。メニューには、「脳トレ」で知られる東北大学加齢医学研究所の川島隆太所長が監修したゲームなどを用意しました。「あとだしジャンケン」や簡単な計算などを通して、認知機能の改善につなげます。訓練結果や履歴はクラウド上で管理し、グラフなどで表示することもできるといいます。
 最低限のディスプレーなどの機器と基本ライセンスを合わせた年間利用料は、5年リースで25万円程度(税別)を想定。これに人数に応じて生活機能訓練の業務を支援するサービスのライセンス料や、付随する機器の使用料が追加で必要となります。
 ビジュアルソリューション事業部の山本信介事業部長は、「全国にある通所サービス施設の5%に当たる2800施設への納入を目指したい」と話しています。
 従来は利用者ごとに施設の担当者が訓練計画の作成したり、結果を集計したりする必要がありました。新サービスを導入すれば、業務負担の大幅な軽減につながるといいます。試験導入した施設からは、「業務の手間を3~4割削減できそうだ」との声も上がったといいます。

 2019年7月29日(月)

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■各地で厳しい暑さ、熱中症疑いで相次ぎ搬送 東京都で63人、埼玉県で77人 [健康ダイジェスト]

 列島の広い範囲で晴れ渡った29日、各地で夏本番の厳しい暑さとなり、岐阜県揖斐川町で37・2度、岩手県釜石市で37度を観測するなど35度以上の猛暑日になる地点が相次ぎました。
 気象庁によると、ほかに兵庫県豊岡市で36・6度、埼玉県鳩山町や京都市で36・5度、名古屋市で35・3度、大阪市で35・2度を観測。札幌市や仙台市、福岡市でも30度を超えました。全国926観測点の8割近くが30度以上の真夏日となり、うち70地点が猛暑日となりました。今週は夏空が続く見込みで、気象庁は水分・塩分補給など熱中症対策を呼び掛けました。 
 東京消防庁によりますと、東京都内で29日午後3時までに熱中症の疑いで病院に搬送された人は、12歳から93歳までの男女合わせて63人に上っているということです。このうち、70歳代と80歳代の男性2人が重症だということです。
 埼玉県消防防災課のまとめによりますと、29日午後4時までに熱中症の疑いで病院に搬送された人は、13歳から103歳までの男女合わせて77人に上っているということです。このうち3週間以上の入院が必要な重症の人はいないということです。
 千葉県が各地の消防を通じて午後4時現在でまとめたところ、県内で熱中症や熱中症の疑いで病院に搬送された人は男女合わせて37人に上り、このうち70歳代から80歳代の4人が重症だということです。
 船橋市では29日午後1時40分ごろ、74歳の男性が自宅で倒れているのを帰宅した家族が見付け消防に通報しました。救急隊員が駆け付けると、男性は呼吸はしていたものの意識不明の重体で病院に運ばれ、倒れていた状況などから熱中症とみられるということです。
 神奈川県によりますと、29日午後3時までに県内各地の消防が熱中症として搬送した人は合わせて34人で、このうち横浜市の82歳の男性は症状が重いということです。また。65歳以上が25人と搬送者全体のおよそ74%を占めたということです。
 群馬県消防保安課のまとめによりますと、29日午後3時までに県内で29人が熱中症の疑いで病院に搬送され、このうち1人が重症、18人が軽症と診断されたということです。重症と診断されたのは前橋市に住む73歳の男性で、今朝8時ごろ、自宅で「発熱やふらつきなどの症状がある」と家族から消防に通報があったということです。
 茨城県によりますと、この暑さの影響で県内では29日午後5時までに合わせて27人が熱中症の疑いで病院などに運ばれたということです。このうち常陸太田市では,80歳の男性が田んぼの側溝の近くで倒れているのが見付かって病院に運ばれ、熱中症と診断されましたが、意識はあるということです。
 栃木県消防防災課のまとめなどによりますと、県内では29日午後4時までに13歳から94歳までの男女合わせて12人が熱中症の疑いで病院に搬送されました。このうち4人が中等症、8人が軽症とみられ、重症の人はいないということです。
 当面は高気圧に覆われ晴れる日が多く、日中は強い日差しで気温が上昇、夜も気温が下がりにくい状態が続くとみられます。

 2019年7月29日(月)




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☐用語 疫痢 [用語(あ行)]

[魚座]日本人の小児にみられた細菌性赤痢の重症型
 疫痢とは、2歳から5歳ぐらいの小児にみられた細菌性赤痢の重症型。小児赤痢、小児劇症赤痢とも呼ばれます。
 赤痢菌が腸に感染することが原因で起こる小児の特殊な感染症で、1914年伊東祐彦により独立疾患とされ,1922年に旧伝染病予防法により法定伝染病として取り扱われるようになりました。
 赤痢菌が混入した食べ物や飲み物を食べたり飲んだりして感染し、1〜3日の潜伏期間の後、水のような下痢、激しい腹痛、嘔吐(おうと)といった通常の細菌性赤痢でもみられる典型的な胃腸炎症状で始まります。下痢は血便になることもあり、しばしば38度以上の高熱を伴います。 
 疫痢は胃腸にとどまらず、急激に進行し、心臓・脳・神経などにもダメージを与え、血圧低下、手足の冷え、顔面蒼白(そうはく)、けいれん、意識障害、昏睡(こんすい)、自家中毒症状などが現れ、やがて多臓器不全を起こします。早急に治療しなければ、多くは短時日で死亡していました。 経過が急で死亡率が高いことから、疾風(はやて)とも呼ばれました。
 どうして小児が赤痢菌に感染すると疫痢の症状を示すのかという本態については、ヒスタミン中毒説、体質説、副腎(ふくじん)皮質機能不全説、低カルシウム血症説などの諸説が出されました。
 しかし、これについては未解決のまま推移しているうちに、細菌性赤痢の発生減少に伴って、疫痢そのものが1964年以降発生がみられなくなりました。 




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■暑さに負けない水分補給に経口補水液を 熱中症の治療や予防効果 [健康ダイジェスト]

 私たちの体は6割ほどが水で、体内の水分が減ると「脱水」状態になり、血液がドロドロになって栄養分や老廃物を運びづらくなるほか、汗をかきづらくなって体温調節が難しくなります。熱中症にもなりかね
ません。
 体重の2%の水分が失われると、のどが渇き始めます。5%を超すと、嘔吐(おうと)や意識障害を起こします。高齢者は体内の水分量が少ない上、のどの渇きも感じづらくなるとされるので、水分補給にはより気を使いたいところです。
 激しいスポーツや炎天下での作業をしないような日常生活の水分補給には、「まずは食事が大事」と早稲田大学の永島計教授(環境生理学)はいいます。私たちの体は1日に2・0~2・5リットルの水分が出入りしており、しっかり3食をとれば、このうち0・5~1・0リットルを補えるといいます。
 ご飯やパン、汁物、おかずをバランスよく食べることで、さまざまな栄養も一緒に体に入ります。人の体は就寝時も呼吸や皮膚からの蒸発、発汗によって水分が失われるので、「朝食を抜くことは特に危ない」と永島教授は指摘します。
 では、食事以外の1・5~2・0リットルの水分は、どうとればいいのか。人には大量の水をためる機能はないので、こまめに飲むことが大事です。コーヒーは「カフェインの利尿作用で、尿の量が増える」ともいわれるものの、実は科学的根拠はないといいます。「1日に5杯程度までなら、カフェイン中毒の心配はない」。アルコールには利尿作用があるほか、体内で分解される時に脱水作用が起きます。「ビールをゴクゴク飲むのは最初の1杯までにして、2杯目からは水と交互に飲みましょう」。
 水分や塩分が汗として大量に失われる激しい運動時や、屋外で活動をする時は、スポーツドリンクや経口補水液がよいといいます。ナトリウムなどの電解質や糖質を補給できて小腸からの吸収効率もよく、体内で水分が保持されます。ただ「通常の日常生活ではそこまで意識しなくても心配ない」といいます。
 とはいえ、最近はスーパーやドラッグストアの店頭にも経口補水液が並び、つい手に取りたくなります。経口補水製品の市場規模は、2015年度の71億円から2018年度には113億円に伸びました。
 2014年から経口補水製品「アクアソリタ」を販売する味の素(東京中央区)家庭用事業本部の郷家(ごうけ)敏・ニュートリションケアグループ長は、「猛暑だった昨夏は、多くの問い合わせをいただいた」と振り返ります。熱中症の治療や予防効果が知られるようになり、関心が高まったとみています。
 スポーツドリンクは電解質も含みますが、運動時のエネルギー補給が主な目的で、糖質が多めなのが特徴です。一方、経口補水液は体液の成分に近い電解質と糖質を補給でき、もともとは発展途上国で感染症による脱水の治療に使われていました。
 経口補水液の電解質や糖質の量は、メーカーによって異なります。味の素の場合、電解質の濃度は体液よりやや低く、糖質との割合によって吸収効率を上げています。塩分量の多いものほど深刻な脱水などの緊急時に向くものの、同社のものは日常でも飲みやすいのが特徴といいます。
 市販の経口補水液は、500ミリリットルのペットボトルで180~200円程度。ほかの飲料に比べてやや高価ですが、「経済性も考慮しながら、必要に応じて日常の水分補給の一助にしてもらえれば」と同グループの福山晶美(てるみ)さん。夏バテで食欲が落ちた時や、お酒を飲んで寝る前などがお勧めだといいます。血圧が高く塩分制限が必要な人は、「成分表で塩分量を確認して飲んでほしい」としています。

 2019年7月28日(日)

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